作成日:2019/5/1
最終更新日:2021/2/9
通常のイヤホンと異なり、外音が聞こえる構造(写真の輪の部分を耳の穴に入れる)
メーカー:Sony
購入時期:2019年3月末
製品種別:イヤホン
特徴:デュアルリスニング、完全ワイヤレス型、ボイスアシスタント、ビームフォーミング
購入価格:約20000円
以前、これの有線版(貧乏人の言い訳)としてSTH40Dを購入したわけですが、結論から言うと、完全に別の製品でした。まだ、使用回数を重ねてないので、ざっくりレビューになりますが、ご参考まで。
まず、STH40Dでも書きましたが、基本的な製品の特性としては、デュアルリスニング(イヤホンの音と外音の両方を聞ける)という点になります。ただし、STH40Dはあくまでイヤホン(本体から来た音声を忠実に再生する)なので、Xperia ear duoとはだいぶ違いました。こちらの場合は、アダプティブボリュームコントロールという機能があって、周囲の騒音に合わせて、イヤホン側の音を調整する(基本的には音量を上げることになる)ことができます。なので、ランニングしながら音楽を聴く、という観点からはこちらの方がはるかに使い勝手がいいです。STH40Dは音量固定なので、外音が大きいと基本的に音楽は聞こえませんし、外音を想定して元々の音量を上げると、外音が基本聞こえなくなり、普通のイヤホンと変わりません。
また、使い勝手という意味でも、こちらはケースから外して耳にはめれば、すぐBTの対向機器を発見・接続し音楽再生に移ります。外せば止まります。iPhoneとかだと当たり前のようですが、ほとんどの機器はできていない機能だと思います。音量調整、音楽再生、停止の操作もしやすいです。また、これは機械的な利点ですが、耳にぶら下げるタイプ(他は耳の穴にぶち込むか耳の上に引っ掛ける)で、メガネをかけていても負担になりません。ただ、耳への固定は普通のイヤホンに比べるとはるかにはめにくいです。STH40Dと見た目似ていますが、こちらの方がはるかに「きつい」です。まあ、値段が値段で、しかも完全分離型なので、ランニング中に簡単に外れる=死という事態を避けたい意図を感じました。
あんまり使ってませんが、通知の読み上げなどもしてくれるようなので、これはこれで便利そう。ボイスアシスタントなんかもイヤホンなら使ってみたくなります。我が家的には、SIRIに天気予報を聞くくらいは何となく浸透してきましたが、「OK, google」と言っただけでも変人っぽく見られます。まあ、日本特有の問題かもしれませんけど。
現状、気が付いているところで、以下の問題点があります。(4以降は2019/7/13追記)
購入時の問題点:いきなり説明書通りにペアリングできませんでした。この装置、ケースが充電器を兼ねていて、ケースから外すと普通のイヤホン動作になるというものなんですが、外してもイヤホン動作にならない(説明書にあるタッチ動作を受け付けない)状態でした。また、この危機は、ケースに入れたとき左右それぞれの充電状態をLEDで表示するのですが、どう見ても右が充電されていない。なんかSonyっぽい不良品をつかまされたのか…?と不安になりつつ、延べ1時間強、ダウンロードしてきたPDF(取説)に従い、タッチパッドで初期化操作。やっと右側も充電されているように見える状態になり、ペアリングできました。ちなみに、その後も1回、同じような状況になり、再起動を余儀なくされました。ソニーお約束のリセットボタンもなく、タッチパッド操作も効いているのかどうか見た目で分からないので、結構きついです。ちなみに、初期化方法は「左右ともにタッチパッド部分の両端を長押し(Sonyロゴが見えるように、10秒くらい)」となっていて、若干イラっと来ます。
ケースが(多分)しょぼい:肩掛けかばんを背負ってランニングしているのですが、ランニングが終わった後にケースの底面を見たら削れて(汚れて)いました。
ファームウェアダウンロードが異様に遅い:年に何回もあるわけではありませんが、ファームウェアアップデートがあります。BT関連のオーディオ機器は後から機能追加されることも珍しくないので、確実にやりたいところではありますが、数十分かかります。こんなにファームウェアアップデート大変なデバイス久しぶりです。自動更新ではなかったのがせめてもの救いです。
充電が微妙(個別の問題?):なぜか左耳だけ充電されてない(たまに右だけ)とかがあって、つけてランニングに行くと片耳しか聞こえないとか結構あります。何回も充電ケースに入れても充電されている気配があんまりなかったり。そんな時(左が充電切れ、右は満タン)だと、スマホ上からは充電Maxに見えるので故障したかと疑ってしまいます。ケース以外で個別に充電状況分かるといいのですが。
これだけ高いソニー製のBluetoothイヤホンであるにも関わらず、LDACもaptXもサポートしていない謎。今のところiPad miniで使用している(多分AACで接続している)ので、特に問題ありませんが、Essential Phoneと接続したらどうなるのかは微妙な気がします。→(2019/7/13)メインの接続先をEssentialに変更しました(手ぶらでランニングすることが多くなったので)。今まで使っている他のBluetoothのイヤホンよりは音が切れない気がします。音質はまあまあ(聞く側の耳の性能の方が難あり)。
通話系の機能はほぼ使ってません。PHSからEssential Phoneに移行した際には本格的に使ってみようと思います。音楽再生という点では音質はともかく、Bluetoothの品質は良好だと思います。2.4GHzの電波状況が悪いと思われるところでも途切れません。出力を上げているだけかもしれませんけど、ケースで複数回充電してカバーできる構成になっているので、特に問題ないと思いました。また、バッテリーの持ちも、大体1時間30分程度走った際にも半分以上残ってそうな感じで良かったです。→(2019/10/02追記)通話も問題なさそうです。電話回線だからかもしれませんが、WebExとかZoomよりもスムースな印象です。
遅延(動画再生時に効く)については未検証です。ランニング用なので。→(2019/7/13追記)Youtube見てみた限りは問題なさそうです。まあ、遅延がひどいのは経験上はBluetoothのCodecがAACの高音質モードになっている時くらいですが…
ケースから出して装着すると、あいさつしてくれたり、天気を教えてくれたり、ニュース読み上げ、今日は何の日、みたいなことを読み上げてくれます。こうやって書くと必要な機能なのかどうかわかりませんが、意外と気分はいいです。設定によりますが、タップで現在の時間を教えてくれたり、1時間ごとに時間教えてくれたり、地味に便利です。Garminとかと連携してランニング情報(例:今のピッチはxx min/km)言ってくれたら感動しそうです。
30000円出して買うかと問われれば絶対買いませんが、15000円だったら間違いなく買い、私は20000円で買いました。(2019/7/13)最初に記事を書いたころと比べて安くなってきてお得ですよ!とか書いてみようと思ってAmazon見たら24000円近くまで値段上がってました。類似品がないというのは、メーカーにとっては強みですね。
ランニングを安全にすることを実現している機器は筆者の認識としてはこれだけなので、ぜひとも使ってみていただきたいところです。
買って半年もたたずに壊れました。まあ、電気的な故障ではなく、イヤホン本体裏側のマグネットのパッドが外れたのですが。このマグネットの用途は(多分)充電ケースとの固定なので、最悪なくてもいいパーツに思われますが、なんか嫌な感じなので修理に出しました。自分で接着剤でつけなおそうかと思ったのですが、このマグネットが思いのほか強力で、外れたパッドが充電ケースにくっついて取れないくらいの勢いです。なので、中途半端な接着剤でつけると、「びろーん」とパッドが伸びそうで、苦労が無駄に終わりそうな雰囲気。
で、2週間ほどで帰ってきましたが、片方交換で5000円。まあ、保証書があればタダでやってくれたんじゃないかと思いますが、引っ越しのさなかに紛失…
また外れたらどうしようかドキドキしながら使っております。
ただ、修理から戻ってきて以来、自動読み上げ機能がたまにイスタンブール地方の天気を教えてくれてリアクションに困ります。あと、出社時につけていくと、自宅を出たときの行ってらっしゃいはともかく、職場についたときに「早く帰れるといいですね」と言われ、割とへこみます。
反対側もマグネットが剥がれました。ランニングに使うな、ということかもしれませんが、普通のイヤホンは防水でなくても汗かいたくらいではすぐには壊れないわけで。ぶっちゃけ、マグネットが筐体の内側に入っていれば起こらない問題なので、個人的には設計ミスだと思います。もし汗が原因だというならば、防滴を名乗るべきではないと思いますし、どんな試験をしたのか理解不能です。両耳壊れるまでトータルで200kmくらいしか走っていないので、これなら使い捨てで使えるくらいの値段(2000円とか)で売ってくれという感じです。
今、再度修理依頼中ですが、また5000円と言われたら「要らないからそのまま捨ててくれ」って言いそうです。→今回は保証書が見つかったので大丈夫でした。
実は壊れたのは1年以上前だったりしますが。上にも書いた通り、汗かいたくらいで壊れるようだとランニングには使えないのですが…ランニング中に壊れました。
何とランニング中、音楽を聴きながら走っていたところ、ジジッと音がしたかと思ったら、そのまま接続が切れてつながらなくなってしまいました。その後も色々といじってみたり、乾燥させてみたりしたのですが、どうも電源系統がダメになったらしく、「常にオン+そこそこ電気喰う」状態に。充電もままならず、コントロールも効かないので、そのまま使わなくなってしまいました。1年少しの間にこれだけ色々あって、久々にソニーって感じでした。まあ、それなりには使ったので、腹は立たなかったのですが。その後、他のワイヤレスイヤホンを使ってランニングしていますが、このXEA20が防水であってくれれば、せめて後継が出ていれば、と結構懐かしんでおります。この耐久性で定価30000円くらいだったのは強気すぎたと思いますが、完全ワイヤレスイヤホンで防水までできるものはまともなものだと15000円位はするので、後継が「防水+マルチポイント対応+バッテリの持ちが2倍(XEA20はランニング2時間するとバッテリがもたない)」で出てきたら絶対買います。