作成日:2020/03/21
上がやや太い円筒状のボトル。少し前のハイランドパークと駒ケ岳を足して2で割ったような形状(駒ケ岳のボトルの問題(上面が平べったいために最後やたら注ぎにくい)はない)
イスラエルの町の中にある、町工場みたいな外見の、金持ちの道楽で始めたようにも思える、Milk & Honey蒸留所、筆者は約3年前に見学に行った蒸留所です。訪問時にはまだレギュラー品的なものはなく、蒸留所で短熟のシングルカスクが買えたり、ニューポットが買えたり、ジンが買える程度でしたが、2017年あたりからシングルモルトとしてのリリースが始まっています。ただ、日本ではお目にかかることはなく、イギリスのショップでもたまに見かけるといった感じです。見学したときはニューポットと8か月赤ワイン樽で熟成したシングルカスクを飲みましたが、そこそこポテンシャルを感じるので数年後に期待、というくらいの位置づけでした。
ただ、国内で流通していないこと、安いわけでもないことから、特に購入はしていなかったのですが、ウイスキーエクスチェンジで割引していたので、なんとなく購入。どんな評価か調べてみたら、Whiskynotesで65点という、なかなかないスコアをたたき出していたので、不安になって、開けてみました。が、上のスコアにもある通り、中々飲みやすいし、それなりに飲みごたえはあるしで、個人的には良い評価になりました。
レビュー系のサイトは、高額なもの、超熟なもの、みんなが高い評価をつけているものに高い点数が付きがちで、後はレビュアーの好み、国民性(というか国ごとの嗜好の違い)でだいぶ点数が触れますが、よっぽど気に入らなかったんでしょうね。エクスチェンジからボトルを事前に送られていたりしている(ブラックフライデーのレビューが発売当日に出てくる)のに、エクスチェンジで売られているボトルにこの点数ですから。自分ではこの点数をつけるほどのものにはなかなか出会いません。しいて言えば、以前にイスラエルに行ったときにトランジットでよったスイスで買ったシングルモルトはおいしくなかった。でもあれでもたぶん70点台前半。
今は開栓直後なので、だんだん味が悪くなっていく、とかあるのかもしれませんが、現状はこの評価で行こうと思います。送料と税金を入れるとかなり高くなってしまいますが(しかも500mlですし)、その辺で売ってたら、個人的には買うと思います。でも、これがショップに並んでもスペック的に売れないよなぁ、絶対。
でも、ここの蒸留所のスタイルがこのノリなのであれば、今後も購入してみたいと思いました。コロナウイルスの影響でビジターセンター閉まっているみたいですが、何とか続けていってもらいたいものです(購入したのは応援的な意味も一応あります)。
参考:おいしくなかった(好きになれなかった)スイスのシングルモルト。まず、スイスで作ってたことに驚きですが、非常に人工的(というかケミカル)な味がしたのを覚えてます。それでいて、それが強烈に来るわけでもなく、長く残るという感じで。バランスよく、おいしくないフレーバーを中途半端な数集めた、みたいな印象でした、たぶん。