作成日:2018/10/12
会員制のボトラー、Scotch Malt Whisky Society(SMWS)がリリースしたアードベッグのリフィルシェリーバット。SMWSに入会したときに貰った特典ボトル。
ウイスキーにハマり初めて、ウイスキーライブ(今のTokyo International Bar Show)などの試飲会に行くようになり、そこで見かける、謎のブース、それがSMWSでした。バーでもたまに見かける、蒸留所名がよくわからない数字のラベル(ボトルの裏を見ると大体カンニング用のシールが貼られてます)。有料試飲ブースなのに会員だと無料だったり、それってなんかお得なんじゃないの?と思って入会。当時は入会金が20000円、年会費8000円で入会するとスターターキット(確か200mlのボトルが4本入っていて、代表的な4つの地域の味が味わえる)がついてきたのですが、20000円は高すぎだろと思っていたら、ウイスキーライブ会場で入会すれば10000円、ただしスタータキットがない、でも代わりに1本もらえる、という感じでもらったボトル。確か選択肢が4つで、スプリングバンク、ボウモア、ラフロイグ(かグレンマレイ)とこのアードベッグだったはず。試飲してから選べたので全部飲んで、迷わずこれをもらったと記憶しています。
シェリーがピートとうまく同居している若いシングルカスクで、アイラモルトはNG!の人でも「これは旨い」というくらいのものでした。値段は8000円くらいと書きましたが、6500円くらいだったかも。
昔から、ボトラーのアードベッグは値段が異常に高く、10年のリッター瓶が4300円とかなのに、ボトラーのカスクになった瞬間に簡単に10000円越えという、恐ろしい蒸留所(しかも、ピートが強いタイプなので良くも悪くもそんなに味が変わるわけではない)なのですが、SMWSの当時のオーナーはグレンモーレンジ(アードベッグと同じ所有者)だったこともあってか、SMWSであれば全般に安く買えました。当時は、それ以外にもローズバンクや、ラフロイグ、カリラ、ブルイックラディ、ロングモーンなどの人気だったり、なかなか出回らないものが買えるということで、結構入会した方もいたのではないでしょうか。
ちなみにその後、SMWSは2015年にprivate investors(非公開の投資家グループ、であってるのかしら)に買収されました。その影響かどうかは定かではありませんが色々と方針変更などがあり、また、市場価格の高騰からもユーザ的には入会のメリットが少ない状態になってきています。日本支部はこのころまでウイスクイーがやっていたのですが、SMWSが直接日本法人を設置しました。しかし、引継ぎはグダグダ、毎月のボトルの販売開始時間が12時→14時に変更など、サラリーマン的にはありがたくない変更があったり(後でこれは元に戻ったはず)、ノンメンバー向けのイベントが増えたり、一部の国ではボトルが一般売りされてたりと、会費に見合った組織ではなくって来ています。アードベッグ、グレンモーレンジもほとんどリリースはないように見えます(単に日本に入ってきていない可能性はあります)。
私が入会したころは、年4回ウイスキーマガジンが届いたり、ウイスキーライブのようなイベントで無料で試飲出来たりしたので、年会費をただ払っているだけでもそんなに損した感じはなかったのですが、今はこういった特典もないので、今年は更新しませんでした。
新しい蒸留所も片っ端からラインナップに入れるなど、向こう数年はダメそうな気もしますが、SMWSが再びかつての誇りを取り戻すことを期待します。
2018/10/12 誤字修正(「リッター瓶」が「リッター便」になっていました。いったい何を届けるというのか。ドイツ語だとリッターは騎士のはずなのでおっさんが届くとかそんな感じでしょう。偏見に満ちた考えでいうと、リッターが騎士だとわかる日本人は銀河英雄伝説を読んでいるか、カタンの開拓者をやってたやつに違いない。私は両方やってました)