作成日:2018/10/19
自分で書いておいて言うのもなんですが、最初の軽井沢これかよ?って感じの軽井沢です。蒸留所(正確にはその跡地)が閉鎖になり、残りの樽もなくなってきて、本当に最後の方に出てきたアイテムの一つ。同じくASAMAを冠した46度加水のものもありますが、これは2樽のヴァッティングと思われます。
軽井沢の値段が上がり始めたころにも関わらず結構市場に残り続けていたような印象があります。新宿伊勢丹の地下のテイスティングコーナーで試飲可能で、試してみましたが、上記に書いた通り、少ない残りの樽をやりくりしたんだろうなぁという印象でした。
複数の樽のブレンデッドで、40度ギリギリなものは、原酒の中に40度を切ってしまって、そのままではウイスキーとして売れないものがあって、それを救済するためにブレンデッドにして出している、みたいなことを聞いたことがありますが、一口目でこの話を思い出しました。こちらは軽井沢の13~14年が原料なので、度数が下がってNGということは考えにくく(場所柄なのか、軽井沢の原酒は比較的高い度数のリリースが多いです。蒸留所の売店で売られていたものは20年を超すまでは60度を切ることはまずなかったと思います)、だとすると、どちらか(あるいは両方)に問題があったのではないかと…
勝手に決めている自分ルールで「軽井沢は色で判断(濃い方が基本的には良い)」というのがあるんですが、これは濃すぎたんだろうなぁ、と思います。以前、蒸留所で聞いた時には軽井沢はオールシェリー樽熟成だそうで(とか言いつつ横でシャトーメルシャン(ワイン樽)カスクを売ってましたが)、経験的には、確かに色の濃さはと味の相関は強いと感じています(というか、ハズレを引いたのが色の薄い原酒だった)。10年でもバリバリに味の濃い原酒があった軽井沢なので、多分熟成させすぎたのではないかと思います。
ただ、今上記に書いたような味を体感するにはうってつけだとは思います。また、私は試飲でしか飲んでないので、後半(液面がさがってから)は味が変わるのかもしれません。これはフォローでもなんでもなくて、色が薄くて、後半美味しくなった軽井沢が存在したという根拠があります。Karuizawa Rare Vintage 軽井沢 16年
まあ、飲んだ当時にWhiskybaseで82点付けているので、飲めないとかそういう事故り方ではなかったはずです。と思ってWhiskybase見ましたが、私の82点が最低点でした。95点つけている人もいますね。