作成日:2018/10/04
※写真はLaphroaig蒸留所のWarehouse(貯蔵庫)入り口部分。
※ボトルの写真もあったので追加(2018/10/11)
私の人生において、シングルモルトの扉を開いたものが何かといえば間違いなくこれといえるのがこのラフロイグ10年。シングルモルトとしては回数、量ともに最も飲んだもののはず。自分から手を出したわけではなく、会社の飲み会の2次会で上司に勧められて(正確には半分嫌がらせ)で飲んだらはまってしまったという、ありがちなパターン。これがきっかけでバーに通うようになり、カクテルを飲むようになり、ボトラーズ(蒸留所から樽を購入してきて自分たちのブランドとして販売する業者。蒸留所が売り出すものとタイプの異なる味わいであることが多い)を知り、酒屋で買うことを覚え、という流れで今に至ります。
このラフロイグ10年はどういうわけか「正露丸」という呼ばれ方をすることが多く、私も正露丸を食べたことがないにもかかわらず、コメントに書いてしまってます。まあ、中学校の理科等で出てくる硫化水素と同じで、イメージの産物ですね。言い訳すると、学生の頃にドラッグストアでバイトしていて、正露丸の匂いは良く覚えていて(薬屋は未開封のものを売っているはずなのですが、意外と売っている薬の匂いがします。今はしないのかもしれないですが、少なくとも2000年頃はしていました)、確かにこんな感じの匂いはしてました。
飲み方はストレートでも、ロックでも、ハイボールでも、と言いたいところですが、人生ではロックで飲んでいる量が一番多い。自宅で飲むときはほとんどの場合ストレート。ラフロイグのハイボールは「ラフソー」とか言われることもありますが、この言い方でオーダーしたのは10回もない。バーで普通に注文して出てくる「ラフソー」はあまり好きではないので。頼むときには「ぬるめに作ってほしい(炭酸を入れる前に氷と混ぜて冷やさない)」とお願いします。ハイボールは基本冷たい方が美味しい(爽快に感じる)はずなのですが、ラフロイグをむやみに冷やすと上のコメントに書いたぬるっとした感じがなくなって、どうにも違和感がある。多分、私が最もラフロイグを飲んだバーのロック(シングル)の量が尋常じゃなかった(つまり冷えない)からだと、今振り返ると思う。会社に近かった&食事が美味しいので残業したときにはほぼ行っていた(しかも大抵3杯は飲む)ので、無茶苦茶サービスしてくれてたんですよね(まあ、週4くらいで行っていれば当たり前ですよね)。
ボトラーズも最初に飲んだのはラフロイグ(確かTasterのLaphroaig 9年)。一昨年にはスコットランド、アイラ島の蒸留所にも行ったという思い入れもあり、客観的な点が付けられていないような気がしてならない。
点数は暫定で85点にしていますが、正直何点にすべきか迷っています。蒸留所見学で60ポンド払うコースにすると、見学時間2時間のうち半分は写真のWarehouseでシングルカスクを何種類か試飲(飲み放題)で、しかもそのうち一つを詰めて帰れる、その後に売店のカウンターに行くと試飲でこれまたタダで10年とカスクストレングスを飲めてしまうなんているシチュエーションであれば、90点なんか軽く超えてしまうわけです。
実は、Whiskybaseで色々なラフロイグに点数をつけているのですが、
などいろいろと思うところがあり、他のラフロイグの点数も見直しつつ、改めて決めようかと思います。
Whiskybaseのような多数決的なデータベースだとスタンダード品はそんなに高い点数がつかない(今日時点では724人の平均点が83.07点)のですが、故マイケルジャクソン氏はスタンダード品でもタリスカーとか、クラガンモアには90点越えの点数をつけていて、今になって振り返ってみるとすごいことだなぁ、と今更ながらに関心してしまいます。ちなみに氏の本ではラフロイグ10年は86点となっています。
あと、このページを書いているときに知ったのですが、サントリーのオンラインショップは10/1で閉鎖になったようです。
また、どのタイミングでなのかは調べておりませんが、希望小売価格と実売価格の乖離も解消したようですね。昔は酒屋では3000~4000円で販売されているのにサントリーのサイトだと10000円という状態がずっと続いていてものすごい違和感があったのですが…
と思ったら、何でもかんでも直ったわけではないんですね。バランタインは相変わらず市場価格(並行輸入品)との乖離が激しい…