作成日:2020/12/20
14年と割と短熟な割りにスライド式の木箱に入っていて高級な印象(実際高いが)。個人的には弱い磁石で止まっていて、上がぱかっと開くタイプの箱より好印象(こちらは箱の上を持って持ち上げようとすると上が外れて鬱陶しい)。
メーカ:グレンファークラス蒸留所(蒸留所元詰め)
地域:イギリス、スコットランド、スペイサイド、グレンファークラス蒸留所
ステータス:(定番品ではないので明記せず。が、完売のはず)
容量:700ml
価格:17000円+送料・税金(125£)
タイプ:シングルモルト、シングルカスク、カスクストレングス
年数:14年
度数:58.2度
点数:89点
テイスティング的なコメント:香りは、シェリー樽の典型的な樽香、フルーツケーキ、黒糖、白桃、アルコール感もそれなり。少しサルファー。口にすると、若さからか、まずアルコールのアタック。フルーツ入りチョコレートケーキ、若干焦げたアップルパイの皮、加水で甘味が前に出てくる。また、加水した方が苦味が弱まる不思議なウイスキー。2度目の加水でスパイス。シナモン、ペッパー。余韻はマッカランによくある喉が焼け付く感じ。ほのかな砂糖の甘さと温かさが続く。ハイボールにしても美味しい。
飲んだ場所:自宅
世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスのなか、5月にイベントなどできるはずもなく、それ用に用意されたものがスペイサイドのウイスキーショップから販売されるという事態になった、という経緯のようです。つまり、普段なら買えないわけ物が期せずして購入できるということで、全力で購入。Whisky Shop Dufftownで購入しましたが、珍しく購入本数に制限があり(と言っても6本とかなので、制限というかは微妙)、1週間ほどで完売してしまいました。14年で2万円近くするアイテムなので、個人的には意外な印象でした(それでも1か月はかからないと思っていましたが)。売り出されたのは8月の頭だったので、到着してから少し経っての開栓になりました。
味としては典型的なグレンファークラスで、熟成年数の少なさゆえのパンチの強さや、樽由来と思われる若干のサルファーはありましたが、加水でそういった欠点は消えるので、これらの特徴が苦手な人でも美味しく楽しめるモルトだと思いました。
スコットランドの蒸留所、酒屋での試飲では必ず加水用の水が添えられますし、ボトルのラベルにも大抵は加水して飲んだ方が良いとありますが、こういうボトルを飲むと、確かにウイスキーとはそういう楽しみ方をするものなのだなぁと改めて思いました。カスクストレングスをストレートで、というのはゆっくり時間をかけて飲めるという意味ではいいのですが、体調によっては大分疲れますし。
ちなみに、コメントにも書きましたがハイボールも非常においしいです。この値段のウイスキーをハイボールでオーダーするのは結構な勇気が必要になるとは思いますが。