作成日:2021/1/20
比較的縦長のボトルで、段ボールなどにしまう際に割と困る(邪魔な)タイプ。
メーカ:Loch Lomond Group
地域:イギリス、スコットランド、キャンベルタウン、グレンスコシア蒸留所
ステータス:販売中(2021年1月現在)
容量:700ml
価格:5000円くらい
タイプ:シングルモルト
年数:N/A
度数:46度
点数:85点
テイスティング的なコメント:香りをかぐと、黒鉛、黒砂糖、スパイス、ドライフルーツ(バナナ、レーズン)。アルコール感は弱めで、若いとはあまり思わない。麦感もある。口にすると、スパイスのアタックとシェリーの甘さ、続くドライ。干しブドウと若干のひねた感じ。潮っぽさ、カラメル。少量の加水でサルファー、アルコール。スパイスは残るが、バランス悪い印象。さらに加水でサルファーは弱まり、エステル、塩キャラメル。スパイスはまだ残る。余韻はドライさとスパイス。長く続く。
飲んだ場所:自宅
ダブルカスクは、キャンベルタウンの数少ない蒸留所の一つである、グレンスコシア蒸留所の現行のスタンダード品の一つ。以前レビューしたロッホローモンドと同じく、ロッホローモンドグループに属する蒸留所です。少し前はこのグループのボトル(グレンスコシア、ロッホローモンド(インチマリン、クロフテンギア)、リトルミル)はどの蒸留所も非常に似たボトルデザインで、味の印象も正直ネガティブでしたが、このグレンスコシアはロッホローモンドと同じく、値段も味も良い、なかなか優れたボトルだと思いました。
旧ラインナップのボトルは全体的に蒸留所のネガティブな面が出ている印象で、写真に掲載しているリトルミルも、いわゆる段ボールという感じで正直相当飲みづらい(事実、全部飲めずに、リトルミル愛好家に引き取ってもらいました)印象でしたが、これはストレートで飲んでバランスが良く、しかもロックでもハイボールでも味わいが変わり、かなり楽しめるウイスキーです。ロックにするとのど越しが良くなり、特にハイボールにすると、加水したときのようなサルファーはなく、スパイシー、ハチミツ、潮っぽさと、シェリーの印象は無くなるものの、揚げ物に合いそうないい感じに変身します。
正直マイナー蒸留所で、ボトラーのリリースも少なく(一時期はやたらSMWSでリリースされていましたが)、そんなにお目にかかる機会はなかったのですが、かなり印象が変わりました。
上記のロッホローモンドを買った時にグレンスコシアの15年のミニボトルをもらっていたはずなので、こちらも近いうちに試してみたいと思います。
ちなみにグレンスコシア蒸留所は創立が1832年なので、12年後が200周年ということになります。そのころ、ウイスキー業界がどのような景気になっているかは中々読めませんが、このままのスタイルで200周年ボトルが出るなら何とか買ってみたいと思ってしまいますね。まあ、ここは上の方のラインナップもかなり出している(45年とか)ので、購入できるような金額のボトルかどうか疑問ですが…
リトルミル12年(終売)。グレンスコシアもインチマリンもロッホローモンドもスタンダード品はボトル・ラベルデザインは色だけ違うという感じでした。