作成日:2018/10/29
メーカ:ビーム サントリー
地域:イギリス、スコットランド、アイラ島、ラフロイグ蒸留所
ステータス:(限定品のため明記せず)
容量:350ml
価格:100£前後
タイプ:シングルモルト
年数:21年
度数:43度
点数:91点、値段を考えなければ普段飲みに最適
テイスティング的コメント:ラフロイグ特有のヨード、グレープフルーツ、弱い正露丸の甘味、ぬるっとしたオイリーな感じ、温かさが継続する。アルコールのとげとげしさがなく、何杯でも飲めてしまいそう。
飲んだ場所:バー、自宅など
FoL(Friends of Laphroaig)の会員向けに蒸留所のウェブサイトで購入可能だったラフロイグ21年は、2015年のラフロイグ蒸留所200周年の記念ボトルの一環として投入されました。この年には他に、15年、16年、32年、カーチェス(スペルはCairdeasなので、カーディスとしか読めないが、神田のあるバーテンダーがこのように呼ぶのでそれに倣います)、カスクストレングス10年など、様々なアイテムがリリースされました。これらのうち、日本で販売されたものは15年のみなので、集めるのは一見大変ですが、基本的に現地に行かないと買えないラガヴーリンとかに比べれば意外に難易度は低かったのではないでしょうか。一応ひとそろえ買ったので言えることですね。
ラフロイグは、(コンテンツではなくサーバーが)割と貧弱なwebサイトで、限定品が出るとなると、すぐにつながらなくなるのですが、この200周年でも果たしてこの問題が起こりました。蒸留所のWebで購入可能だったのは、15年、カーチェス、カスクストレングス10年だったのですが、15年は特にひどくて、30分くらい全くつながらないという状態(何故か私は買えたんですが)。それに懲りたのか、21年とカーチェスはバロット方式に切り替わります。事前に何本買いたいかを申し込んでおいて、抽選で何本か買える、という方式。先にカーチェスがあって、確か、これは当たりませんでした。が、あとで結局買わなかった人の分の割り当てがあって、そこで1本購入(確かそのあとも何かしらのタイミングで何故か売られていて結果的には2本買えた)。んー、これは21年は買えないかなー、とか思っていたら予告メール。99£。ん?なんか安くない?ハーフボトル、はあ?!みたいな感じだったのではないでしょうか、皆さん。1ポンド170~180円くらいしたので、ハーフボトルで2万円、フルボトルに換算すると40000円。まあ、昔の30年も定価は100000円だったわけなので(並行は40000円とかでしたが)、まあ、安い?か?とか心が揺れつつもまあ、絶対バロットで頑張らなくても買えるなーとか思いつつ上限の3本(≒1.5本)をバロットで購入。
届いたら即開栓(こういう時ハーフボトルは気が楽です)。で、上のコメントの味で、即2本追加(バロットの後普通に売れ残っていた)。まあ、本当に値段さえ考えなければいいウイスキーです。特にこのグレープフルーツ感あるラフロイグはあまり見かけません。かつてリカーズハセガワで売られていた東京駅のラベルのラフロイグ(ボトラーはスリーリバーズ)と、カーチェスの2009年がこの系統で、この21年を飲むまではこれらがグレープフルーツ系ラフロイグで最強だったのですが、この21年で完璧に首位が入れ替わりました。ちなみにカーチェスの2009年と21年を並べて飲む機会があって、どっちがいいか比べての結果なので、ここは自信があります。
そして、その翌年、新婚旅行でラフロイグ蒸留所に行ったわけですが…まだ売ってるし。いや、買いましたけどね(ブレグジット直後で為替が有利になっていた)。見学中に蒸留所のスタッフと200周年はどれが良かった?という話になって、21年で一致しました。32年に勝てるわけないだろ、みたいなご意見もあるかと思いますが、普段飲むことを考えると、個人的には21年以外考えられないです。300周年は確実に生きてないので、250周年とかやってくれないかと思ってみたり。まあ、50年後も十分危ないですが。
どこかで見かけたら飲む価値はあります。高いけど。後、普段のみっぽい味なので、あんまり得した気にならない可能性もあります。ご注意ください。