作成日:2022/8/21
メーカ:ビーム サントリー
地域:イギリス、スコットランド、アイラ島、ラフロイグ蒸留所
ステータス:(限定品のため明記せず)
容量:700ml
価格:70.87EUR(送料、税金除く)
タイプ:シングルモルト、カスクストレングス
年数:不明
度数:52.2度
点数:88点
テイスティング的コメント:香りは、バーボン樽のクリーム、ヨード。まぎれもないラフロイグ。スモーク、塩。口にすると、まずフルーティ(レモングラス+リンゴ)、少しソルティ。2口目からはスモーク、そして少しピート、和三盆。ワックス、ペアドロップ。少量の加水ではぶれない。さらに加水すると全体におとなしくなるが、コクは減らない。余韻はあたたかなピートと塩が長く続く。
飲んだ場所:自宅
その他:1st fill Maker's Mark cask
毎年恒例のアイラフェスの時期に合わせたFoL(Friends of Laphroaig)向け限定ボトルです。今年は会員ランクに応じて、販売開始のタイミングが違った模様です。リリース本数が多く、味を試してからリピート購入も可能、という、近年では非常に珍しいボトルではないかと思います。今回は、Warehouse 1ということで、貯蔵庫を前面に押し出してきました。同じアイラ島だとボウモアあたりがそういうことをやっていたかと思います。筆者の記憶が正しければ、Warehouse 1は蒸留所内にあって、有料の見学コース(自分でボトルに詰めて持って帰れるやつ)で実際に試飲、ボトリングした建物がWarehouse 1だったと思います。
最初フルーツで、その後、普通のラフロイグ、みたいな構成です。アイラモルトは、最初スモーキーで時間たつとフルーティ、みたいなものがかつては多かった印象ですが、200周年の時の21年とか、最近の16年とか、フルーツが先に来るようなものも増えてきたんでしょうか。
他には、和三盆っぽい雰囲気を感じました。蒸留所ボトリングのラフロイグでは2015年のCairdeasで近い印象を感じた記憶があります。
テイスティング的コメントはまあまあシンプルな感じになっていますが、実際、強力な個性(ラフロイグとしては、という意味)もないし、弱点もないし、という感じ。ただ、ここ数年のCairdeasみたいに、定番品の何かと何かを足した、みたいにはなっていないので、そういう意味で「特別」ではあったと思います。
今年は送料が(珍しく)下がりました。2本で28ユーロだったので、昨年の73ユーロ(当時のレートで1万円弱)から大分下がりました。まあ、昨年が高すぎ、という話はありますが、それでも今年の価格もそれほど安くはないわけですが、2本買うと1本分の送料をとられる、という悪夢の再来にはならず良かったです。
ただし、3月ごろから円安が続いているので、体感的には値段は上がった感じがします。それでも、ラフロイグはユーロ決済なので、ドル、ポンドほど厳しくはないのですが。
ただ、今年のボトルに関しては、発送から到着が異様に遅かったみたいで(私は注文から2週間程度で届きましたが、1か月くらいかかった人が結構いた模様)、昔の1か月~2か月のノリを思い出しました。あの頃は外箱もヘコヘコで、中も「緩衝材?なにそれ?」みたいな感じでボトルのふたがべっこべこ、なんてざらだったので、まあ、そんなもんかとは思いますし、だからと言って送料73ユーロに戻されたらいやだなぁって感じです。
今まではバロットで本数制限かけるような感じでしたが、今回はアカウントでMax. 何本という制限が(最初は)かかってました。まあ、ラフロイグはリリース本数が多くて、制限かかっている状態で全部さばけることは(ここ5年くらいは)ない感じなので、気長に待つと制限外れたりしますが。
また、以前はCairdeasの発売前後にカスクストレングスがリリースされる(そしてすぐに売り切れる)のが常なのですが、昨年あたりからリリースのタイミングがずれてきていて、個人的には少し楽しみが減りました。ただ、このタイミングで蒸留所のサイトにはバッチ12、13、14がそろっているという、マニアにとっては中々アツい状況になっていました(現在は13、14のみ)。こっそり10年シェリーフィニッシュも買えたりするので、今は意外と買い時かもしれません。