作成日:2020/4/12
珍しい形状のボトル。ネック・外箱には"The Beast of Dufftown"の表記。謎の2.81回蒸留表記も健在
メーカ:蒸留所元詰め
地域:イギリス、スコットランド、スペイサイド、モートラック蒸留所
ステータス:購入可(作成日時点)
容量:700ml
価格:10000円弱
タイプ:シングルモルト
年数:16年
度数:43.4度
点数:86点
テイスティング的なコメント:香りはかつての16年(花と動物)を思い起こさせる。リンゴ、レザー、シェリー樽、はちみつ、スパイス、麦(というよりはシリアル)、時間につれ、リンゴがだんだん強くなる。硫黄、ゴムは感じない。加水すると若干香りがだれるような印象。口にすると、スムースからのスパイス、シェリー、梨、ミカン。後からシロップ、フルーツケーキ。麦感もある。力強さ、荒々しさはなく、安心して飲める。加水してもスパイスはあまり隠れない一方で果実的な甘みは後退する。余韻は麦とスパイスが弱く残る。加水でさらに穏やかに。
飲んだ場所:自宅
まあ、結論から言うと、「普通」です。コメントにも書いた通り、かつての花と動物の16年を思い出させる味で、点数も同じにしました(点数はWhisky Baseに入力していた、はず)。並べて飲んでみたわけではないので、実際比べてみたら結構違うのかもしれませんが。
しかし、中々これに出会えない。ボトラーのモートラックはバーボン樽が多い印象ですし、シェリーだったとして、必ず良いものに出会えるわけでもない。Whisky Funでも"Mortlach is back!"とありましたが、当時Whisky Funで読んで、「それなら飲んでみたい」とか思いつつ放置したまま今日に至ります。16年のカムバックは2018年のことだったので、今購入したボトルが同じ味かというと分かりませんが、これはこれでなかなか良いです。"Beast of Dufftown"とか書いておきながらだいぶ穏やかですが。
やはり、花と動物がまだ市場にあった10年近く前と比べるとどうしても高く感じますが、割といい値段だと思います。花と動物が消えた後、なぜか500mlボトルで、しかも今よりも高い値段で出たときは、味もこのボトルに比べるとバーボン系主体で、「モートラックはいったいどこへ行くのか」とも思ってしまいましたが、味も値段も何とか帰ってきました。特別なこととかしなくていいので、このまま続けてほしいと心から思います。
が、Game of Thronesボトルで15年とかリリースしてるんですよね。しかもなぜかこのボトルより全然高い値段で出して、結局そんなに売れてないっぽいという… こちらも仕入れておりますので、近いうちにレビューしようと思います。