作成日:2018/11/28
大変しょぼいコメントを書かせていただきましたが、ローズバンクです。確か区画整理かなんかでなくなったという蒸留所で、閉鎖の時期も多くのつぶれた蒸留所と異なり1993年。皆さん、閉鎖蒸留所と言うと色めきだって購入されるイメージが強いのですが、実は閉鎖蒸留所はそんなに好きではなかったりします。閉鎖されるには理由があるわけで、まあ、それは経営だったり味だったりするわけで。
それに付け加えて、みんな大好きメゾン向け。La Maison du Whiskyはフランスの小売店で、自分たち向けのボトルも詰めて売っているお店です。軽井沢のシングルカスクを詰めて、日本の軽井沢ブームのもとになった、とか、泥棒が入ってすごい被害額だったとか、そういう意味でも有名なお店です。
閉鎖蒸留所でメゾン向け、ということで、大変な人気だったようです。ようです、というのは筆者個人は適当にネットでぽちっと買えた記憶しかないから。オンラインショップが大変なイメージがあるのは昔のラフロイグや、超限定品が出るときのScotch Malt Whisky Society(SMWS)のサイトとか、その辺です。
まあ、そんな話はさておき、当時は薬剤師の何某さんが絶賛し、その効果もあってか、ヤフオクでは5万円を超える高額で取引されていた気がします。この写真もかつて我が家にあった時の写真で、今は既にありません。結婚式をした際に開けました。なので、自分でもあまり飲んでいないといういつものパターンで、だから、という訳でもありませんが、上のしょぼいコメントにつながります。
ローズバンクは、ローランドモルトということもあってか、個性があまりないのが特徴だと個人的には感じております。特徴のないベースにいい樽が重なると素晴らしい味に仕上がる、ただし熟成しすぎると本当に個性がなくなってしまう。そういった意味でローズバンクはバーボン樽で10~20年熟成くらいが一番いいのではないかと思っていて、このローズバンクは完全にストライクゾーンに入ったウイスキーと言えます。
ゴードン&マクファイルのローズバンクはハイプルーフ系か地図ラベルの樽の味わいが”薄い”もののリリースが多いイメージですが、これは旨い仕上がりだったという記憶があります。あんまり褒めているような文章になってませんが、とにかく弱点がなく、だれが飲んでも、「あ、これいいかも」位に感じるウイスキーでした。