作成日:2019/10/06
メーカ:本坊酒造
地域:日本(?)
ステータス:(限定品のため明記せず)
容量:700ml
価格:37.5£(日本から購入する場合は酒税、消費税、送料が追加で必要)
タイプ:ブレンデッド
年数:表記なし
度数:40度
点数:82点
テイスティング的なコメント:香りはペッパー、オイル、カカオ、若い原酒を感じるアルコール。甘さはほぼ感じられず、ベンネヴィス10年のようなイメージ。口にすると、ソルティ、レーズン、バニラ、ウッディ。甘味は人工的に感じなくもないが、先入観か?フィニッシュは意外に長く、機械油風味のべっ甲飴、おがくず。加水するとすっきりした味わいに。木と油っぽさを持つ、茶色い「ウイスキー」。ハイボールにすると比較的薄めに感じるが、悪い印象はない。ただし、コストに見合うかは別の問題
飲んだ場所:自宅
逆に、今までこの名前でボトリングしていなかったのかと思うくらいに直球なネーミングのこのボトル。海外向けのブレンデッドウイスキーで、ジャパニーズとはどこにも書いていないので、もしかすると本当にベンネヴィスが入っているかもしれません。というのも、以前本坊酒造は「駒ヶ岳10年」というモルトウイスキーをリリースしていましたが、色んな意味で10年表記はありえないボトルで、蒸留所に行った際に確認したところ、特に嫌な顔もされず、海外のモルトも入っているという回答でした。ボトルの表記的にも全く矛盾はないので、むしろ、本坊酒造のブレンダーの腕に感心した記憶があります。
んで、そんな本坊酒造の海外向けボトリング。海外のサイトでは「がっかり」的な印象で、軒並み点数が低いですが、個人的には結構おいしいと思いました。少なくとも、どこかのメーカーの「ワールドブレンデッド」よりはだいぶ好印象です。あちらはロックで飲んだ限りはまあまあでしたが、それでもアルコールのつんとした味が前面に出たので、ストレートでは多分飲めないと思います。
ただ、ハイボールにすると若干味が落ちる印象があって、年数表記なしで、それほど高いわけでもない(まあ、高いですけど)ブレンデッドウイスキーで、しかもそれほど特徴的でもないのに、加水、ソーダとの相性が(ストレートより)良くないのは若干悪印象です。
値段が微妙に高いのでわざわざ輸入してまで飲むかというとあれですが、どちらかというと、「甘い、華やか」または「ピート、シェリー」みたいな風潮にあってあえてこういうタイプのウイスキーを(しかもEU圏に)投入したのは興味深いです。
ちなみに向こうの輸入元は有名なラ・メゾン・ド・ウイスキーですが、特にExclusiveでもなんでもないわけで、国内の業者が逆輸入して「メゾン向け」とか謳わないことを祈るばかりです。