作成日:2022/8/18
メーカ:The Whisky Exchange
地域:イギリス、スコットランド、スペイサイド、蒸留所不明
ステータス:(限定品のため表記なし)
容量:700ml
価格:92GBP(送料、税金別)
タイプ:シングルモルト、カスクストレングス
年数:22年
度数:49.2度
点数:88点
テイスティング的なコメント:香りは熟したフルーツ、エステル、塩っぽさ、はちみつ、レモングラス。後から梨。口にすると、一口目はパイナップル&ミント、その後、糖蜜、レモン。少量の加水で逆にパワフルに。レモングラス、ナッツ、ソルティ、ペッパー。しかし甘い。さらに加水で前面にナッツ、ソルティ。塩がかすかな香る長い余韻。2口目以降はレモングラスの風味。夏に合う。
飲んだ場所:自宅
毎年恒例のブラックフライデーのあれです。ウイスキーエクスチェンジのオンラインサイトでブラックフライデーの日本時間15:00(現地時間AM6:00)から発売されるボトルです。毎年なかなかの勢いで売れ、1時間程度で完売になるアイテムで、1回目から「グレンファークラス」→「ハイランドパーク」→「グレンバーギ」→「アードモア」ときて、今回は非公開になっております。正確には全部蒸留所非公開なのですが、あからさまなヒントがあり、かつ、Invoice(請求書)に蒸留所名が書かれている親切設計が基本ですが、今回は本当にわかりません。まあ、もしかするとスぺイサイド蒸留所なのかも!?とか考えたくはなるものの、同じ表記で公開されていた「グレンバーギ」もあることから、今回は本当に非公表のままではないかと思います。まあ、蒸留所名伏せるところって何とかフィディックとか何とかファークラスとか何とかヴェニーとか何とかカランとかそういうところしかないような気もしますが、年数、値段ともにまあまあお手頃なので推測が難しいところ。
しかし、そんなこととは裏腹に、このボトルは販売的には非常に不調な結果に終わったものと思われます。発売日の金曜日に1時間で売り切れる、などということは全然なく、1800本のボトルを売り切ったのかすらかなり怪しいところです。通常はMax. 1本、または2本などという購入制限がついてしかるでべきなわけで、実際の販売開始時にもついていたのですが、しれっと制限が外れて、そのまま買えるのかなーとか思っていたら、いきなり在庫がゼロになるという流れでした(ちなみに筆者は合計で3本購入しています)。
ペルノ・リカールによる買収が発表された後、初のブラックフライデーだったからなのか、とか思わないでもないですが、その後のエイプリルフールのアードナムルッカンは普通に売り切れたっぽいので、まあまあ謎。まあ、そのあたりは考えたところでどうにもならないのでしょう。単に注目度が下がってきているだけ、という気もします。この手のシリーズは最初だけ良くてだんだん、みたいなの多いので(まあ、売る方からしたら、良いイメージ持ってほしいので、しょっぱなにいいものを持ってくるし、買い手は買い手で最初の方を敬う傾向にある)。
飲んでみた感想としては「割と良い」という感じです。ただ、発売に近い時期(冬)に飲んだ時はそれほどにも感じなかった。コメントに珍しく入れた「夏に合う」がすべてを物語っているかと思います。樽の詳細などは不明ですが、バーボンホグスヘッドを4樽とか5樽とかバッティングしたのではないかと思われます。少量の加水で良くなるフルーツ系のスペイサイドというと、個人的にはグレンマレイが頭に浮かびますが、やっぱりどの蒸留所かは分かりませんね。こういうのはバーとかで何人かで飲んで議論するのが楽しいんじゃないかと思います。中々そんなご時世に戻ってこれませんが…