作成日:2022/2/11
メーカ:ニッカ
地域:日本
ステータス:終売?
容量:500ml
価格:10000円(くらいだったと思う)
タイプ:シングルモルト、カスクストレングス
年数:N/A(購入2017年、原酒は2000~2009年)
度数:57度
点数:88点
テイスティング的なコメント:香りはリンゴ、ハチミツ、黒鉛、メロン、若干のペッパー。リンゴは後から青リンゴっぽくなる。口にするとまずは堅い口当たり。ワクシー、ウッディ、ハチミツ、リンゴ、グレープフルーツのわた、ソルティ。加水で口当たり良くフルーティに。モルティさも出てくる。余韻はドライフルーツが長く続く。オレンジピール、塩。
飲んだ場所:自宅
2010年頃は、蒸留所に行けば、ニッカでも、サントリーでも、メルシャンでも、蒸留所限定の原酒シリーズが販売されてました。当時は、ウイスキーブーム、というほどではなく、見学・試飲する人は多くとも、それほど多くの人は実際には買わずに帰っていたように思います。ニッカは5年、10年、15年、20年、25年と5年刻み、サントリーは8年、10年、12年、15年の4種類、メルシャンは10年から31年まで1年刻みで原酒シリーズを置いていました。余市の20年は以前に当サイトでもご紹介しています。
それから数年の間に、メルシャンは美術館自体が無くなり、サントリーも取り扱いが無くなり、ニッカも在庫が厳しくなったようで、2000's、1990's、1980'sといった、複数の原酒をバッティングしたタイプのカスクストレングスをリリースしていました。ただ、入荷即完売、みたいな状況が続いていたようで、私が2017年に宮城峡に行ったときにはこの2000'sだけが販売されていました。上にも書きましたが、原酒は2000年から2009年ということなので、年数をあえて書くなら7年とかその辺になるのだろうと思われます(ただ、シリーズとしてのラベルだと思われるので、実際にどのヴィンテージが含まれているのかはよく分かりませんが…)。そう考えると若いのかとも思いましたが、意外とそんなこともなく、風味も多彩で中々良かったです。
宮城峡はスペイサイドを意識した感じの原酒が多く、たまに「ハズレのモートラック」みたいのがあったり、良くも悪くもシェリーが前面に出ているものが多く、かつての定番品の10年、12年、15年のうち、10年と12年は正直苦手でした。ただ、これは原酒不足だからか、あまりシェリーが前面に出ているということもなく(入っていないかもしれない)、全体的にフルーツ感も良く、中々良い感じでした。
このボトル、開栓は2本目で、1本目は開栓してちらっと味見したあと神田のバーに置いておいたら、貰ったものと勘違いされていて普通に店で売られていたので、2017年頃に神田の某バーに行っていた方は出会っているかもしれません。そういう経緯があって、2本目なのに味はよく知らないという訳の分からない状態でのテイスティングでしたが、ジャパニーズ飲んで久々においしいと感じました。最近はバーでジャパニーズを飲むとしても、比較的最近の短熟の物や、秩父が多いので、味の傾向が似ていて、どうしても飲み疲れるというか、そんな感じだったので、それらとタイプが違うこれは意外と受け入れやすい印象でした(ただ、1本目の開栓時に味見したときには88点、てほどは美味しく感じなかったはずなのですが… スクリューキャップで酸化もあまり考えられないので、コンディションの違いだったと解釈します。