作成日:2019/12/14
メーカ:ディアジオ
地域:イギリス、スコットランド、タリスカー蒸留所
ステータス:限定品のため明記なし
容量:700ml
価格:8000円(送料、税金込み)
タイプ:シングルモルト
年数:8年
度数:45.8度
点数:88点
テイスティング的コメント:香りはスパイスとリンゴ。後からスモーキーなレモン。口にするとリンゴ、梨、ペッパー、薄荷。二口目からは強烈なスパイスからリンゴ。喉にインパクトを与える塩。ワクシー、レモングラス、スモーク。余韻はスモークが弱く長く続く。温かさはあまり感じない。かすかにリンゴジャム。味の変化が大きく、また、安定した味の良いモルト。値段は許容範囲か。
飲んだ場所:自宅
当サイトでの初のタリスカーレビューがこれ。Game of Thronesのくだりはラガヴーリンの項目に譲るとして、タリスカーの感想です。タリスカーは、ラガヴーリンやクラガンモアと並び、定番品について、故マイケルジャクソン氏から高い評価を受けているモルトで、特にタリスカー10年とクラガンモア12年は値段も安く、お薦めのアイテムです。これらのアイテムは10年近く前は3000円を切る値段で買え(しかも当時は750mlと量も多かった)、今でも3000円台で購入可能な、だれにでもお薦めなアイテムです。しかし、これらのモルトは完成度が高い故に、ボトラーズでも、蒸留所元詰めでもこれを上回るものがなかなかなく、食指が動きにくいアイテムでもあります。とりわけタリスカーは、定番品が45.8度で詰められている一方で、ボトラーものが50度近辺のシェリーカスクや、短熟・ハイプルーフの割と単調なものが多いため、中々良いものに出会えない印象があります(日本だけかもしれませんが)。
で、このセレクテッドリザーブですが、全体としては良く出てくるタリスカーと違い、味のバリエーションがあり、中々楽しめます。良くも悪くもタリスカーはアイランド感を強調したリリースが多いため、昨今はタリスカーの値段もそこそこ上がってきているので、相対的にもまあ、許せるかな、という気がします。ただ、これがリリースされた2018年のAnnual Releaseの8年がかなり美味しかったため、存在感がかすれた印象はぬぐえません。
そして、普通に日本で買うとほとんど18年と変わらない、個人輸入でも送料と税金が効きすぎて全然安くならないという。海外で在庫がだぶついてまとめて日本に入ってきて叩き売り、はないかなー。昔はアードベッグのアリー・ナム・ビースト(16年の加水)で定価12000円で最終的には4000円台まで行ったこともあったので、期待できないわけではないですけどね。