作成日:2020/2/16
左の2本がブラックフライデーボトル。右の2本はWhisky Exchangeのクリスマスモルトのリンクウッド。ブラックフライデーは1人2本までで、それほど高価なボトルでもないので、抱き合わせで他のボトルを買いがち
メーカ:ウイスキーエクスチェンジ
地域:イギリス、スコットランド、スペイサイド、グレンバーギー
ステータス:限定品のため明記なし
容量:700ml
価格:1万円くらい
タイプ:シングルモルト, カスクストレングス
年数:21年
度数:53.1度
点数:90点
テイスティング的なコメント:香りはアルコール、エステル、スミレ、砂糖。典型的なスペイサイド。だんだん華やかさ、甘さがたってくるが、その後はスミレが強く、パヒュームに。ただし、どれも、決定的な主張はせず、次に続く口当たりに期待を持たせる。口当たりはまず、甘味、スミレ、少量のパフューム。口の中でプチプチはじける感じ。全体的にはかなさを感じる。パフュームの奥の奥から桃。時間をおいて少しずつ砂糖漬けの果物。じっくり飲まなければ90点と言える味にはたどり着けないものと思われる。余韻は口の中に長いアルコール。口当たりの味の記憶を長く保持させるための余韻。
飲んだ場所:自宅、バー
1800本限定、2019年のBlack Friday向けにWhisky Exchangeがリリース
マニアの皆様御用達のウイスキーエクスチェンジが2017年から始めたブラックフライデーボトル第3弾。すべて一応非公開ながら、グレンファークラス、ハイランドパークときてのグレンバーギ。第3弾で銘柄もボトラーっぽくなってきました。ちなみに、ブラックフライデーは、サンクスギビングの後の金曜日、という微妙に覚えにくい日程で、私も一週間間違えてました(日本ではAmazonをはじめ1週間前にやっているところがありましたしね)。第一弾から点数をつけている海外サイトの採点では今回のグレンバーギが一番点数が高く、Whisky Funでは90点。近年、値段が10000円近辺でこの評価が付くボトルはなかなかないので、期待は高まります。
そもそもウイスキーエクスチェンジは人気の高いボトラーなので、このブラックフライデーも年々人気が過熱し、完売までの時間は第一弾の6時間から、今回は15分と市場の期待も高いアイテムになっております。全世界とはいえ、15分で1800本売り上げるのは中々すごいものと思います。何がすごいって、このボトル、毎年現地時間でAM6:00に販売開始なんですよね。これで速攻で売り切れるというのが、かなりの驚きです。
このボトルの販売直前にバーでこのボトルが今年も出るのか話したところ、「今年は出ないみたいっすよ」と言われましたが、これも買われないようにけん制したのではないかと思わずにはいられません。
少し前の持ち寄り会にも持っていきましたが、かなりの人気だったようです(ボトルが黒くて残量がいまいちわからないのですが)。ただ、開栓直後の個人的な感想は「ん?インチガワー?(またはトーモア)」みたいな感じで、良く知るグレンバーギーとは全く違う印象。まあ、複数樽のバッティングなので、シングルカスク系とはもちろん異なる味わいでも全くおかしくはないのですが、それでも不思議に感じました。正直、持ち寄り会に持って行ったときは少量を短時間で飲んだので、それほど好印象でもなく、他の人も「まあ、うまいっちゃうまいけど、これ1本飲むのはきつくない?」みたいな感じで、自分でもそう思っていましたが、上記のコメントにも書いた通り、家で時間をかけて(注いでから30分以上たってから)飲むアイテムのようです。
ウイスキーエクスチェンジは、有名ボトラーで、いいアイテムのリリースも結構ありますが、いいものが近年日本に入ってきているかというと多分微妙で、過去に結構な本数が日本に入ってきていた時は、それなりにハズレもあり、つかず離れずの距離感で接しておりましたが、今回のアイテムは、自分のウイスキーエクスチェンジに対する評価を上げる結果になりました。
また、このサイトで原則的に自分で買って、ゆっくり飲めるものをレビュー対象にしているのも非常に重要なことと再認識しました。PVなど気にするほど頑張ってもいないサイトなので、特に気にしなくていいとは思っていますが、人様の販売されているものに点数をつけることの怖さを改めて感じました。
免責事項(Disclaimer)の文章はもう少し増やすかもしれません。