作成日:2021/08/08
何故か空き瓶の写真だけありました。背景はウイスキーマガジン。確かウイスキーマガジンのインペリアルのラベルとかそんなだったと思います。
メーカ:ブラックアダー
地域:イギリス、スコットランド、スペイサイド、オスロスク蒸留所
ステータス:(限定品のため表記なし)
容量:700ml
価格:8000円~10000円くらい
タイプ:シングルモルト、シングルカスク、カスクストレングス
年数:18年
度数:59.4度
点数:86点(3杯目以降の場合88点)
テイスティング的なコメント:(記憶のボトルなので省略。しいて言えば度数通りのアタックの強さと、オスロスクらしいセメダイン的なテイスト、ただし、それなりに酔いが回っていると、きつい部分を感じづらくなり、エステル、フルーティとかそんな感じだったはず)
飲んだ場所:自宅、バー
筆者がまだウイスキーを飲み始めたころ、神田のサンディマクドナルドに通い始め、八重洲のリカーズハセガワにちょこちょこ行き始めたころだったと思います。ボトラーズウイスキーというものがあるということをなんとなく知り、サンディで飲んだボトルと同じものを発見した、と思って買ったのがこれでした(ただし、本当に同じボトルかどうかは微妙。当時は同じボトラーから似たスペックのウイスキーが集中してリリースされることが多かった)。
ちなみに、値段がすごい適当に書いてあるのは、記憶が定かというよりは、このボトルを未開栓で購入したため。ハセガワは有料試飲が有名ですが、試飲ボトルがなくなる前に在庫がなくなると、試飲という意味では使い道のなくなったボトルは元の値段と残量に応じた値段で購入できる(ことが多い)のです。ちなみに、ことが多い、と書いたのは、みんなが飲んでみたい(という期待が高い)ボトルの場合はそのまま試飲だけ残すこともあるし、似たボトルがリリースされているものはそのまま試飲として残すため(こちらの場合は2011年リリース販売で試飲が2010年リリース、みたいなことがあって、実際には試飲としてはあまり機能していなかったり)
で、このボトルが確か200~300ml程度の残量で2500円~3000円くらいだったはずなので、大体そんな感じの値段にしてます。当時はバーで飲んでおいしいと思ったボトルは後日購入することも結構できたのですが、これはたまたまもう売り切れていたのだったと思います。頑張って探していたわけではないのですが(それ以前にそれほど色々店を知らなかった)、たまたま見覚えのあるボトルを見つけて、出費が3000円もしないなら買ってもいいかなと思ったような記憶があります。当時は10000円を超すボトルは相当の理由がなければ(点数的には90点以上)買っていないので、これでも当時の自分の感覚では相当高かった記憶があります。
やはりRAW CASKシリーズが有名でしょうか。今(2021年)も同シリーズはリリースを続けており、日本では、G&M、ケイデンヘッド、シグナトリー、イアンマックロード、ダンカンテイラー、ダグラスレイン、BB&R、モリソンマッカイ、ウィルソンモーガン、ハートブラザーズ、SMWSなどと並んで有名なボトラーではないでしょうか。(ウイスキーエクスチェンジやウイスキーエージェンシー、クリエイティブウイスキーなどは「日本で継続的に」見るかというと、(個人的には)若干微妙なので上げてません)
RAW CASKシリーズは、「樽からそのまま注いだ」的なコンセプトで、樽の中のゴミも入っているんだ、みたいな感じなのですが、ブラックアダーのイメージ=この粉ってなっていて、バーなどでRAW CASKではないリリースを飲んでいる人が「あれ、これってあの粉入ってないの?」と聞いているのをたまに見かけます。
まあ、この粉はリリースボトルごとに割と均等に入っているので、「樽からそのまま注いだ」ってのは眉唾な感じではありますが、ラフロイグ蒸留所の見学コースで自分で詰めてきた人の瓶には確かにこれがあったので(私が蒸留所を訪問して詰めたときにはならなかった)、そんなに怪しいばっかりでもなさそうではあります。(比較的最近購入した蒸留所非公開のボトル(ただし、ラフロイグといわれている)にも似たような粉末状のものがあったので)
ただ、このボトルの様に試飲ボトルで購入すると、粉末の残りが大量に入っていることになるので、飲むのが結構大変です(グラスの底に沈むのを待って、その後浮き上がらないようにそーっと飲む)。
これは筆者が個人的に勝手に言っていることですが、ブラックアダーのRAW CASKシリーズは3杯目以降に飲んだ方がおいしいと思います。アルコール度数の強いウイスキーは、杯を重ねると味は分かりにくくなっていくので、そのウイスキーの本当の味を味わうのであれば早い杯数で飲んでおくべきなのですが、このシリーズは基本、アルコール度数が高く、強烈な味わいのものが多いので、少し味覚が鈍くなった3杯目以降に飲んだ方が、きつい部分を感じず、おいしく飲める印象があります。逆にバーでこの飲み方で飲んだ後、酒屋に行って試飲してみると、「あれ?こんな味だったっけ?」と思うこともしばしば。ただ、このシリーズはラベルに「加水して飲め」と書いてあるので、この話が通じるのは、高級ウイスキーをストレートで飲む人だけのような気がします。