作成日:2018/11/18
今ではそうでもないが、当時は割と珍しい印象のハイランドパークのバーボンカスク。ただ、その割に色は濃い。そして当時にしては値段が高い。2010年のボトリングで12年物のハイランドパークが10000円というのは今になって考えてみても高い(当時は蒸留所元詰めの25年が+3000円くらいで買えた)。
こんな話をしてから書くのはだいぶ忍びないが、これはATCF(As the crow flies)が自社用に詰めている(今もやっているみたいです)Atomiserシリーズのうちの1本。ATCFだと分かりにくいですが、吉祥寺のVisionのグループ。Visionは最近Scotch Malt Whisky SocietyのOfficial Partner Barになったお店。当時は会社から歩いて行けるところにVisionがあったので、縁があって入手しました。
入手したときはよく分かってなかったのですが、ボトラーがジェームズマッカーサー。高級、というわけでもないんですが、安いボトルもないボトラーで、10年前後のものでも大抵1万円近くしていました。そういう意味で当時を振り返るとアデルフィーなんかも高いイメージがありました。ボウモアの8年のカスクが8000円とか普通にしてました。今だとどこのボトラーも高いので大して変わりませんが。
ジェームズマッカーサーでピンとくる人もいるかもしれませんが、とにかくパンチが強く、ハイランドパークといわれてもあまりピンと来ないかもしれません(蒸留所元詰めの方はどちらかというとシェリー由来の味を強調しているものが多い)。また、度数もボトラーならではで、かなりのハイプルーフ(ハイランドパークのリリースは度数の低いものが多く、この辺の度数のものはほとんど出てこない)。ちょうどストレートで色々飲むようになって、ボトラーものを買い始めたころに買ったアイテムで、懐かしいです。Visionも当時はよく通いました(転職してからは多分1度しか行ってないです)。おそらく、今もスタイルは変わっていないと思いますが、Maxでも1杯1000円+税で飲めるという、初心者的には行きやすいバー。当時はラフロイグ30年とかもこの値段で飲めるという異様なコストパフォーマンスのバーという印象でした。ただ、実はほぼ全てが1000円になる計算なので、安そうなものを選んだところで安くならないなど、ちょっと悲しいこともあったり。あと、仕入れ値的にも今は変わっていると確信していますが、当時は異様にボトラーのラフロイグが多く、本数がある割に飽きやすかった記憶が…
世の中にどれくらい現存しているのか定かではありませんが、いつかどこかで飲んでみたいとは思います。ちなみに、樽をまとめてATCFが買ったわけではないみたいなので、もともとのジェームズマッカーサーのラベルのものに海外とかで出会えるのかもしれません。