作成日:2018/11/06
これまただいぶ懐かしいボトルになりますが、スプリングバンクの派生銘柄、ロングロウのガヤ・バローロカスクになります。ロングロウはピートタイプで2回蒸留と、スプリングバンクの2.5回蒸留、ヘーゼルバーンの3回蒸留とはだいぶ異なります。アイラ系のモルトが好きな人に好まれるタイプのボトルになります。ワインとか全く詳しくないのですが、今ググってみたところによると、ガヤは人の名前で、バローロは地名みたいです。そういえば、レモンハートにバローロワインって出てた気がしますね。当時8000円から9000円という超強気価格(ボトラーのバンク17年が同じくらいの値段だった)で売られていて、「旨いには旨いけど高すぎじゃね」って感じで敬遠されがちなアイテムだったと思います。今になってみてみると、12100本という本数も超強気で、限定品とか言いつつ日本以外で12000本を1年かけてさばけず、日本で2500本限定!とかいって売ってたボウモア テンペスト10年のバッチ1と似通った条件。ただ、ロングロウは、比較的早く10年物が消えたこともあって、なんとなーく売れていったような気がします。ただ、いくつかの酒屋さんではたたき売りしていまして、私はそこで買いました(なので値段が違う)。
ちなみに買ったのは鶴瀬のよしのやという、埼玉では多分かなりアグレッシブな仕入れをしている酒屋さんです。ここはどちらかというと日本酒、焼酎がメインで、店の外見からはシングルモルトを売っているようには到底見えなかった記憶があります。試飲もやってたのですが、試飲用のカウンターとかグラスがあるわけでもなく、レジで、おちょこで飲むというモルト飲みからすると割りと驚く、ワイルドなスタイルが印象的でした。
個人的にロングロウは好きな銘柄の一つなのですが、スプリングバンクと比べると、圧倒的な存在感、というわけでもなく、酒屋さんによってはこれに限らず売れなかったみたいです。ある酒屋さんではロングロウ全部半額、とかいう思い切ったことをやっていたのですが、理由を聞いたら「うちでは売れない」とストレートな答え。人によっては耳を疑うかと思いますが、場所によりけり、みたいですね。当時はスプリングバンクもロングロウも似たようなラベルの似たようなフィニッシュ物が結構あったのですが、これが一番美味しかったように思います。その割に86点じゃん、って言われると何とも言えないんですが、多分、当時は値段でマイナス1点したんじゃないかと思います(味関係ないですね…)。再び飲んだ時にちゃんと点をつけなおしたいと思います。