作成日:2021/7/25
メーカ:Wemyss(蒸留所元詰め)
地域:イギリス、スコットランド、ローランド、キングスバーンズ蒸留所
ステータス:(限定品のため明記せず)
容量:700ml
価格:約45£(送料・税金含まず)
タイプ:シングルモルト、カスクストレングス
年数:3年
度数:59.2度
点数:85点
テイスティング的なコメント:香りはアルコールの刺激が強い。木香とエステル、リンゴ、ハチミツ、スパイス。口にすると、舌の上ではじける炭酸、ホワイトペッパー、ジンジャー、バニラ、ナッツ。少量の加水ではジンジャー弱まらず。さらに加水でほのかにリンゴ。炭酸の後に麦。後味はワインの渋み、オイリー、おがくず。加水後はマッカラン12年のように喉を灼く。
飲んだ場所:自宅
前回に引き続きキングスバーンズをレビューします。昨年、海外サイトでセールで売られていたのでとりあえず買ってみたキングスバーンズ。UK市場向けなので、向こうのショップではまだ見かけますが、国内では見たことないかも。これは標準品(?)のDream to Dramの様にバーボン樽熟成とSTR(Shaved, Toasted and Re-charred)した赤ワイン樽熟成をバッティングしたもののようです。STRというキーワードは割と新興の蒸留所では見かけます。記憶している限りだと台湾のKavalanとイスラエルのMilk & Honey。気候的に比較的短熟にならざるを得ない蒸留所で使いやすいのかもしれません。単にシェリー樽の入手が難しいとか、イスラエルはワインの醸造所が多いとか、他にも事情はあるかもしれませんが。まあ、細かい話はともかくとして、確かに100%STR red wineを謳っていたキングスバーンズは短熟ながら、赤ワイン樽の特徴がくっきりと出たかなり印象的なボトルだったと思います。
こちらはそれとは逆に基本的にはバーボン樽の特徴がはっきりと出たウイスキーになっていました。カスクストレングスということもあってか、全体的に大人しい印象のローランドモルトとは思えないパンチの強さがありました。
キングスバーンズは新興の蒸留所の中では比較的、細く長く稼働を続けてくれそうな気がする(ボトラー所有の蒸留所(エドラダワー、ベンローマックなど)に対する偏見かもしれませんが)ので、10年オーバーが出るまではちょいちょい買っていきたいと思います。
国内向けに昨年リリースされたシングルカスクやDream to Dramはどちらも飲んだことがあって、ボトルも持ってはいるのですが、開栓していないので、どこかのタイミングでレビューしてみたいところです。