作成日:2018/11/17
最終更新日:2019/9/26
レジ横(写真奥右端)からジャパニーズ/アイリッシュ/ブレンデッド、スコッチ、バーボン、その他(台湾とか)とウイスキーがずらりと並ぶ。手前は注力品と一部ボトラーズウイスキー、ミニチュア系が並ぶ。
元々近くにあったということもありますが、ウイスキーを飲み始めたばかりのころに神田のバーで教えてもらった店の一つ。当時は有料試飲はし放題(今は1グループ5杯までと決まっている)で、ものすごい勉強させていただきました。定期的に通い続けているので、多分ほぼ全部の有料試飲ボトルを飲んでいるはず。
ウイスキーはボトル単価が高いので、試飲なしに買うのはどうしても抵抗がある(というか厳しい)訳ですが、そこを取っ払うこの手法をいち早くやっていたのが多分このリカーズハセガワです。ワインとか日本酒は結構試飲あったのに、ハードリカーは意外となかったんですね。今でこそ、ウイスキーを買う人が増えて来て、いろんなお店で試飲をやっていたりしますが、当時は珍しかったし、1つの店舗でやるのは結構リスクがあります。
もちろん、中身が美味しければ問題ない(というか売れる)のですが、逆だった場合は結構大変で、実際問題結構長ーく棚にいるなーって思うボトルもあります。でも、そのリスクを取ってやってくれているのが、客の立場からするとものすごくうれしいですね。また、こういうことをやっている関係上、普通の酒屋さんよりもお客さんのことを覚えてくれると思います。なので、くり返し通うと、コミュニケーションも増えて、楽しく飲めると思います。筆者も色々と商品についての説明等を聞かせて頂いています。
ぶっちゃけて言うと、ほぼ原価です。その辺の原価バーが恥ずかしくなるくらいの値段だと思います。少なくとも私は原価バーに行こうと思いません。原価バーって、入場料を利益にするビジネスモデルのはずなのに、意外と1杯の粗利乗せていると思うんですよね… ハセガワではボトルの値段のレンジに対して試飲(10ml)の単価が決まっていますので、何杯とれるか計算してみればわかります。ただ、人件費を考えるとどう考えても赤字だと思いますが…
また、以前は何杯でも飲める限りは飲めましたが、それを悪用して買わないのに試飲ばっかりするような人が増えたらしく、5杯制限が付きました(一人、ではなく1グループというくくりなのでご注意ください)。まあ、こまめに通うようになると、1回で5杯飲むようなシチュエーションはなくなりますが…
基本的には買う前提のものを飲むことをお勧めしますが、普通には手が出ないようなものも飲めるように開けてくれていたりするので、そういうものはありがたく飲ませていただきましょう。
多分、この店の試飲用の「引き出し」はいろんなお店が参考にしているのではないかと思います。府中の柏屋なんかもこの「引き出し」で試飲します。
ちなみに、有料試飲は買ってもらうための仕組みなので、買ってもらう方のボトルが無くなると有料試飲も基本は無くなります。こういった背景もあり、有料試飲で飲めるボトルと、売られているボトルのヴィンテージが異なったり、バッチが異なったりすることもあるので、気に入った時は一応気にしておいた方が良いです。
その時々で変わりますが、シグナトリー、ゴードン&マクファイル、アデルフィー、A.D ラトレー、ケイデンヘッドあたりが多いです(まあ、ここはどこから仕入れているかに依存するので…)。あと、たまにブラックアダー。昔は結構社長のロビンが来てましたが、最近はぼちぼち。ボトラーというかは微妙ですが、ウイスキーフープのボトルも入荷します。
筆者もせいぜい10年程度のお付き合いなので、それほど過去にさかのぼって言及はできませんが、色々やってました。すでにレビューに挙げたものではBlackadderのグレンマレイ。あと、当時飛ぶように売れていたボウモア(これは厳密にはハセガワと目白田中屋の共同ボトリングですが)。私がハセガワに通うようになったころだと、スリーリバースのラフロイグ(東京駅のラベルのやつ)や、スプリングバンク、ラガヴーリン(ラガヴーリンって書いてませんでしたが)なんかもありました。確かクライヌリッシュもあったと思います。特に、スプリングバンクはその小豆のような味わいが忘れられません。後はこのころだと、ブラックアダーのスモーキングアイラにリカーズハセガワのマークが入ったものがあったと思います。うちにも200mlの瓶がありました。スモーキングアイラは何回も出していたと思います。
で、ブラックアダーつながりということでいうとレジェンダリー(多分グレンファークラス)。うちにはありませんがブラックスネークもハセガワマークの入ったものがあったと思います。あと、渋いところでロンバードのジュエルズ・オブ・スコットランド。グレンマレイ(写真)とディーンストンを詰めていたと思います。社長のOさんがグレンマレイ好きらしいのですが、それがボトリングの要因なのかはよく分かりません。
で、最後がThe Colors of Four Seasonsと銘打たれた軽井沢。ちなみに2シーズンしか出ていません。他に、共同ボトリングの軽井沢もあったりします。何気に有名どころの蒸留所が多く、値段もそんなに高くないものが多いです。
後は自社ボトリングというのか微妙ですが、ファーキンというボトラーも扱っていたりします。