作成日:2018/10/17
そんなに色々蒸留所を見たわけじゃありませんが、スピリットセイフをポットスチルが挟み込んでいるのは珍しいように思う。
地域:日本、埼玉県秩父市
訪問時期:2016年12月
ステータス:稼働中
見学:一般見学無し(予約方法は知りません)。グッズ等は在庫があれば買える、はず。
とあるバーのバーテンダー様からお誘いを受けました。実は行けない理由はあったのですが、一般見学無しの蒸留所とどっちを取るんだ、いや両方取ればいいじゃん、というアホ理論でお誘いを受けることに。バーの前からバスに乗ったら蒸留所に着き、帰りは温泉までついてくるという、普段の見学と比べてほぼ何もしなくていいという素晴らしい見学会でした。実は秩父、羽生合わせて1本も持ってなかったのですが、このバーテンダー様からボトルもいただくというご配慮いただき、無事にサインもいただけました。
上にも書いた通り、一般見学はやってないんですが、毎年、それなりの人数の見学者はいて、(Facebookのページでも見学者の写真がたくさん載ってます)色んな人が私よりレポート書いていると思いますので、見学者の観点から他の蒸留所なんかと比較していこうかと思います。
まず、行程的な観点から行くと、
ボトリング設備が見れる
ウォッシュバック(発酵槽が一望できる)
ヘッド、フェインツがどんなものか体験させてくれる
(多分)肥土社長に会える(サインとかもらえる)
試飲が豪華
って感じだと思います。
まず、ボトリング施設については、スコットランドだとそもそも蒸留所にないパターンが多い。日本でも別の場所だったり、見学コースには入っていなかったり。
ウォッシュバックについては、比較的小さいです。ゆえに個々のウォッシュバックの全体が見えます。他の蒸留所はたいていの場合階段で上に登ってガラス窓からのぞき込む感じです。(一部の場合は見る場合は脚立)。
次はヘッドとフェインツ。ミドルカットで切り取る部分(つまりおいしくない部分)だが、それがどんな感じか、とか、どうやって切る部分を決めているかなども聞ける。日本とスコットランドの法律の違いなんかもやり方に影響していて興味深い。
また、見学とは本質的には関係ないですが、社長が出てくるのがベンチャーといったところかと思います。サントリーやディアジオではありえない。
最後の試飲ですが、品薄な秩父がずらりと並んで豪華な感じです。他の蒸留所は原酒不足もあってどんどんしょぼくなっていることを考えるとすごい。
試飲で並んだボトル。とてもじゃないが見学の時間には飲みきれない。
ボトリング施設も工場内にある。
ウォッシュバック(発酵槽)が並んでいるのは結構美しい。(全体が一目で見れることは少ないと思う)
別に意図はされていないんだとは思いますが、見学慣れした配置になっているというか、そんな印象でした(全体が見えやすいように配置されているように感じた)。
昔から思っているのですが、どういうわけか日本の蒸留所にはTシャツがない。秩父もありませんでしたが、ポロシャツはあったので購入。不思議とリュックサックとかもないんですよね。なんでなんだろう?箸はやたら多いんですけどね。外国人向けなんでしょうか。今も買えるかわからないですが、余市は携帯用の櫛を売っていて、使いやすかったです。1年近く前、使用中に折れてしまいましたけど。
訪問した時に社長が10年物を出すと言っていましたがどうなったんだろう。最近増えているいわゆるマイクロディスティラリーは、定番品を作らない傾向があって(秩父はブレンデッドは出してますが)、ちょっと寂しいですね。10年とか12年あたりの味をブレンダーさんが作って、ハウススタイルを作っていってほしいです(秩父に限らず)。生産力を増強するということなので今後に期待。→2020年に10年をリリースしましたね。限定品でしたが(結局飲めていない)。
貯蔵庫内。空きスペースもそこそこあった。
なんとかフィニッシュ用の容器