作成日:2018/11/07
メーカ:LVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)
地域:イギリス、スコットランド、アイラ島
ステータス:終売
容量:700ml or 750ml
価格:5000円~12000円
タイプ:シングルモルト
年数:17年(?)
度数:46度
点数:88点
テイスティング的なコメント:アードベッグの中にあって、穏やかなピートを楽しめる今となっては懐かしいタイプのアードベッグ。近いタイプだと多分ロードオブジアイルズとかそんな感じ。10年のようなある意味フレッシュな感じもなく、ゆったりと飲める。
飲んだ場所:バー、自宅など
2008~2011年頃までウーガダールとともにアードベッグの双璧を張っていた(と勝手に思っていた)うまいシングルモルト。今もあんまり変わらないかもしれませんが、当時のアードベッグの環境はピートの激しいタイプのリリースが多く、この少し前にリリースされたベリーヤング(very young)、スティルヤング(still young)、オルモーストゼア(almost there)、ルネッサンスのカスクタイプ、スーパーノヴァというフェノール値100ppm越えのピーテッドモルトを使用したこれまた強烈なタイプ、あとはコリーヴレッカンということで、結局強烈な奴しかない、そんな中異色の46度、しかもそれらのどれよりも定価が高いということで、中々売れなかったのではないかと思います。かくいう私もお土産用でなければ、そして8000円でなければ買わなかったと思います(当時はなぜかスコッチモルト販売がいわゆる蒸留所元詰めの並行輸入をやってたみたいで、グレンリベットのアーカイブ(21年)とか、グレンドロナックの15年とかが安かった。このアリーナムビーストとか、ラガヴーリンのカスクストレングスも何故か安かった)。そして、お土産とか言いつつ速攻で開けて飲んだところえらいうまいと感じたことを記憶してます。
当時、とあるバーで横に座ってたお客さんが「結局アードベッグはアリーナムビーストかウーガダールで良くね?」とルネッサンスかコリーブレッカンを飲みながら言っていて、なんてかっこいいこと言うんだ、この人は、と思いました。確かに、当時(から数年)はウーガダール、アリーナムビースト、10年のトライアングルの中に大抵のアードベッグは含まれてしまう(後はヘビーピートが残るだけ)ので、まさにおっしゃる通り、と思いました。(まあ、ブラスダ(ノンピート)は考えないということで...)
それ以降その人のことをアードベッグ先生!と呼ぶかというとそんなことはないんですけどね(その人はどっちかというとクライヌリッシュの方が好き)。それどころか、その日はグダグダに酔った状態でバーに行って、コーラしか飲まなかった結果、その人にはそれからずっと「コーラ」と呼ばれ続け、止めてもらうのに1年の歳月と若干の賄賂(クライヌリッシュ)を必要としました。まあ、今となっては良い思い出?ですね。
その後、アリーナムビーストは在庫整理のためか、一気に値段が下がって4500~5000円くらいの値段になったら一気に売れて市場からなくなってしまいました。まあ、これがいつまでもいると他の限定品を出しても存在感がなくなってしまうので、ある意味仕方なかったんだと思いますけどね。ガリレオとか全然存在感なかったなぁ。