作成日:2019/1/1
最終更新日:2019/1/14
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アイラ島に行ったことのある友人からラフロイグのヴァリンチがあることを知らされていなければ決して出会うことのなかったボトルだと思います。
ラフロイグのヴァリンチは写真の通り、250ml(と蒸留所は言っている)サイズの瓶にそれぞれ適当に詰めたいだけ詰めるという方式で、実際何mlなのかよく分からないのですが、公称は250mlのボトルに本当に樽から手で詰めます。他の蒸留所(ないしそこに行った人)がハンドフィルとか言っていても、実際には「Personalized Bottle」(ラベルに名前を書いて貼るだけ)だったりすることが多い中で、これは貴重なんじゃないかと思います(逆にいうと素人が樽に触れるので、前後で味が変わるんじゃないかと思ってしまいますが)。
ただし、ヴァリンチができるのは特別コースに申し込んだ場合だけで、2016年8月の時点でも60£しました(今はもっと高いみたいです)。コース的には蒸留の工程をざっくり見て、そのあとはWarehouseで試飲&ボトリングという、わりとグダグダなコースですが、一般人はこの方法以外で自分でボトリングするのは不可能に近いので、やる価値はありです。2016年時点ではコースの最後に3樽の中から好きなものを詰めて終わり、という感じで、個人的にはこのラフロイグを(嫁の分と合わせて)2本詰めて終わりと思っていたのですが、さすがに気が引けて、もう一種類はバーボンバレルにしました。年数も若いし、正直の若いラフロイグでしかないのですが。
正直他の観光客が誰一人このシェリー樽のラフロイグを詰めて帰らなかったのでは謎でしかありませんが、国の違いとはそういうものなのでしょう。
個人的には好きです。超好きです。15年、30年はシェリー樽の比率が多めということでしたが、ピートと喧嘩しない程度のシェリーというのは本当に貴重です。今は味わえるかどうか分かりませんが、余市の蒸留所限定のシングルカスクはシェリー樽で、半分以上はピートとシェリーがケンカしていて(要は両方の味を強く感じてうんざりする、ないし何杯も飲めないと感じる)、無理だなって思うことがほとんどですが、これは見事に調和している。15年がカスクになったらまさにこういう感じと思えてしまう。テイスティングコメントには大したことは書けていないのですが、本当にうまいものに関してごちゃごちゃと書けない、というのが正直な気持ちです。
近いうちに素面で飲んでちゃんとコメントします。
とか思いつつ、2019年1月の3連休の最終日に、一番安い富士山麓でグダグダに酔った状態での2nd try。点数は90点に戻します。この状態だから言えますが、前回は本当に泥酔していたのだと確信しております。良い酒は酔っぱらっているときには飲まない。本当にそれだけですね。