作成日:2019/09/30
最近では見かけませんが、明らかにウイスキーとしてギリギリの度数に落ちてしまった長熟モルトを詰めたシリーズのこのロナック。基本的には30年~40年熟成で1万円台前半のものが多かったと思います。カスクストレングスではありますが、度数が低く、また、度数が自然に落ちているだけあって、力強さに欠けるシリーズだったことを覚えています。ダンカンテイラーとハートブラザーズ、あとBB&Rがこの手の死にかけのボトルを詰めていました。
当時は個人的には敬遠していたシリーズで(当時は度数が高いものに好きなものが多かった)、手持ちのボトルはないのですが、少し前に分けていただいたものがあり、中々興味深い味だったのでテイスティングしてみました。
度数が低いわりにノージングでのアルコール感は強く、G&Mに通ずるものを感じましたが、シェリーのニュアンスは少なく、度数が下がったといえど固い印象を与える、ダンカンテイラーっぽい香り、香りからあまり離れない(ただし同じでもない)味と、飲んでみるとダンカンテイラーだなっていう味でした。意味不明な表現でもうしわけありません。
キャパドニックとかトマーチンとかブナハーブンがあったかなーと思いましたが、Whiskybaseで見てみたら、グラントとかリベットとかストラスアイラとかミルトンダフとかあって、なんかG&Mっぽいラインナップだなぁと思いました。最近だとこのスペックのウイスキーでも十分高く売れるので、当分復活はなさそうなブランドですね。