作成日:2021/7/25
メーカ:Cadenhead
地域:イギリス、スコットランド、ローランド、ローズバンク蒸留所
ステータス:(限定品のため明記せず)
容量:700ml
価格:40000円~50000円くらい(うろ覚え)
タイプ:シングルモルト、シングルカスク、バーボンバレル
年数:25年
度数:50.5度
点数:89点(1日目)/91点(2日目)
テイスティング的なコメント:(1日目)香りはリンゴ、糖蜜、花の香り。加水でリンゴから青りんご+麦に変化。(2日目)香りはパイン材、ラムネ、奥にリンゴ、ハチミツ、シリアル。アルコールのアタック強い。(1日目)口にすると、華やかな香りのシロップ、焼きリンゴ、ザラメ、オレンジピール。加水でリンゴ感増す。さらに加水で甘くなる。バニラも。(2日目)口にすると、リンゴ、麦、オレンジピール、炭酸入りの飴玉、バニラ、パウダリー、オイリー、若干の塩分、パパイヤ。加水で甘さ増す。ライチ、パイナップル?(1日目)余韻はドライかつ温かい。後からナッティ。余韻は麦、リンゴ、オレンジピールが長く残る(1日目、2日目共通)
飲んだ場所:自宅
ローランド第3弾になると予告しておいた割に間に2つキングスバーンズを挟んでのローズバンクです。以前に紹介したラフロイグと同じくスコットランドのボトラー、ケイデンヘッドの175周年(日本人の私としては175周年てあまりピンときませんが)記念ボトルの一つになります。まあ、「記念ボトル」という括りにすると種類が多すぎて大変なのですが、このローズバンクはラベルにデカデカと175と書かれたボトルの中だとローレンジ、またはミッドレンジくらいの値段だったと思います。閉鎖系の中ではかなり安い部類だったとは思いますが(他がコンヴァルモアとかバンフとかキャパドニックとかだったので)。
ただ、当時でもこの値段でこの年数のボトルは蒸留所元詰めでも買えなかったので、(安くないけど)安っ、と思った記憶はあります。
まあ、そんな話はおいておいて、味の方ですが、個人的にはローズバンクのイメージど真ん中のボトルです。個人的にってなんだよって話ですが、もう少し具体的にいうと、若干ドライな青リンゴっぽいテイストと、(超)薄い南国感がローズバンクのイメージです。なので、長熟となってしまうと、大体樽に負けてしまう(シェリー樽だとなおさら)のですが、これは25年という中々の長熟の割にローズバンク感が残っているボトルという印象です。もともとの印象が弱々しいので、この辺の年数になってくるとカスクストレングス必須という感じがします。
ところで、今回のテイスティング的なコメントは2回分載っております。実は1日目はキングスバーンズのファミリーリザーブの直後に試してみたのですが、体調があまり良くなかったこともあったのか、やたら単調な味に感じて、点数も低めに(本当は89点よりも低く感じました)。ただ、このボトル自体は何回か飲んではいるので、「いくら何でもこれは体調の問題があるのでは」ということで、翌日に改めて(直前に他のモルトも飲まず)試してみた次第です。実際、その効果はかなりあって、自分でも「昨日飲んだのと全然違う!」と感じるくらいでした。ただ、それでも余韻は(コメント的には)あまり変わらなかったということもあり、これはこれで参考になる結果になりました。
しかし、当時は(すでに値段は上がってはいるものの)それでも買いたいものがまだ何とか買える時代だったんだなぁ、と思ってしまいます。最近は多少高額なBallotでも一向に当たる気配がないので、ある意味10年くらい前と同じく、誰も買わなそうなスペックからいいものを(勘で)ピックしないといけない環境になってきたということなんでしょう。