作成日:2018/11/06
これも、当時飲んでいた人には懐かしい、定番のモルト、ゴードン&マクファイルのストラスアイラ25年。他に30年があったのですが、こっちは若干樽感が強くて、いわゆる長熟が好きな人向け、こっちは、シェリー感と力強さ(まあ、40度なんですけど)を求める人向けという感じだったと記憶しています。ゴードン&マクファイルはボトラーではありながら在庫をものすごく持っていて、蒸留所元詰めが出てない蒸留所を代わりにうちでつめて売ってやるぜ、みたいなところがあって、他に、ロングモーン、グレングラント、ミルトンダフ、グレンバーギー、バルブレア、プルトニー、インペリアル、モートラック、リンクウッド等々、幅広くリリースしていました。当時、この世界の門をたたいたばかりだった私からすると、こことシグナトリー、あと何故かブラックアダーあたりが良く買うボトラーでした。このゴードン&マクファイルの加水タイプの中ではロングモーン、ストラスアイラが定番(鉄板)で、まあ、初心者にはこれ勧めておけば間違いなくない?みたいな位置づけでした。
当時は三鷹の会社で働いていたので、会社帰りに「かめや」に行って、こんなものを買いあさっていたわけです。このストラスアイラはそこそこ時間をかけて、色々な飲み方で飲んだ記憶があります。結局はストレートがいいという結論になったのですが。
当時もそう言われてましたし、Whiskybaseで見てもそう書いてあるのですが、シェリーバットで熟成したウイスキーを使っているはずです。30年はそう言われてしっくりくるのですが、この25年は何となく納得がいっていないんですよね。なんでかというと、これでハイボールを何回か作ったわけですけど、その際、やたらと泡立ちがいい、というか泡が長時間残る。この泡って、バーボンウイスキーをソーダ割りにするとよく出てくるので、「バーボンの謎の泡」と呼んでいたんですが、やっぱりバーボン樽入ってたんじゃないかなぁ、と今も思います。まあ、これは在庫していないので確認するのは困難なのですが。
しかし、こんなウイスキーが82とか行くと1000円くらいで飲めたのだから、いい時代に勉強できたんだなぁ、と思います。今はウイスキー自体が高くて、若いバーテンダーの方が店で働きながらボトルを貯めて開業するのが難しくなってるという話をあるバーで聞いて、確かにそうだよなぁと思ったことを思い出しました。