作成日:2018/10/03
メーカ:サントリー
地域:日本
ステータス:終売
容量:660ml
価格:2000円強(当時)
タイプ:ブレンデッドモルト(ボトルの表記はピュアモルト、当時の分類(呼び方)ではバッテッド)
年数:12年
度数:40度
キーモルト:白州
点数:??(ハイボールは88点)
テイスティング的なコメント:昔過ぎて忘れました
飲んだ場所:バー、自宅
レビューのトップページに「終売品が~」とか書いた割にいきなり終売品。自分がウイスキーというものを、銘柄を意識して飲み始めたころ(2009年)の思い出深いアイテムなので、あえて選びました。ただ、値ごろな製品だったという意味では、このサイトのコンセプトに合致していると思います。作成日にAmazonで検索したら25000円でした。「ヤフオクだと5000円であるじゃん、と思ったら50mlのミニチュア瓶で660mlは10000円を超えてました。
久しぶりに裏ラベルの説明を読もうと思いましたが、5分探して見つからなかったので諦めます。サントリーの白州蒸留所がある地域の市町村9つがの合併して北杜市が出来たのを祝い、白州をキーモルトにして山崎と白秋のバッテッドである北杜を作ったとか何とか、そんなことが書いてあったと思います。
660mlという変わった容量(見た目は700mlに見えるので若干インチキ臭い)でしたが、非常にお手軽で、当時通っていたバーでハイボールでよく飲んでいました。キレが良く、爽やかな感じだったとおぼろげに記憶しています。
私が実家を出たのが2008年の終わりで、ウイスキーを購入し始めたのが2009年だったので、まさに飲み始めの時期の入門編としてはぴったりのウイスキーだったわけです。正直、当時にしてもかなり不思議なアイテムでした。当時は完全に竹鶴12年に対する当て馬だと思っていました(今もですが)。
当時としても、12年物でモルトのみを原材料にしているウイスキーにしては異様に安く、味もどちらかというといい部類で、当時の山崎10年、白州10年(3200円くらいだった)との比較がおかしなことになってくる。同じ価格帯に竹鶴12年(こちらものちにマッサンブームで終売に)があって、それの値段を意識しているように見えた。当て馬、と言っているのは単純に味が良かったから。サントリーは競合がいるところには強いカードをぶつけて、そうでないところには手を抜くというか、そんな傾向があるように当時から思っていて、これは前者だろうと。
まあ、日本メーカのバッテッドがどこまで国産なのか、という話もあって、北杜12年も表のラベルだけ見れば、別にスコッチが含まれていても表記上問題はないはずなんですが。その辺の話は置いておいても、これのハイボールは美味しかった。バーで飲んでも、家で飲んでもあまり印象が変わらなかったので、気温の変化で味の感じ方はあまり変わらないということなのだろう。知り合いの誰かが持っていたとかであれば割と開けやすいはずなので、ぜひお試しください。ストレートでも飲んだ気がしますが、そこまで印象には残っていない。少なくとも、「まずはストレートでお飲みください」とは書いてなかったと思う。
ちなみに、キーモルト、というのもなかなか難しい用語で、それが含まれていること、味の上では大切であることは間違いないのであるが、おそらく含有量は関係ない。なんでかというと、白州蒸留所でこの北杜12年について聞いたときにこう言われたから。以下会話内容(記録ではなく記憶なので間違っているかも)
(私)「やっぱり北杜はここで瓶詰するんですか?」
(ガイド)「いや、山崎の方が量が多いので向こうで詰めます」
(私)「!」
まあ、ガイドの人が勘違いしていたのかもしれないし、単にボトリング施設が山崎にしかないということなのかもしれません。同じ理屈で考えるとグレーン作っている知多にもボトリング施設がありそうな気がします。まあ、ニッカもボトリングは余市でも宮城峡でもなく柏だったはずなので、よくわからないです。
ただ、この話を抜きにしても、「キーモルトが一番含有量の多いモルト」というのは違いそうです。過去に何種類かのウイスキーを混ぜてブレンデッド作って見たことがあるのですが、個性の強い、例えば、スコットランド、アイラ島で作られているラフロイグあたりを多く入れたりすると、全体の量の5%くらい入れただけでもほとんどラフロイグの味ばかり感じるようになってしまったことを覚えております。(この辺の話は機会があれば書きます)