作成日:2021/5/3
メーカ:J&W Hardie
地域:英国
ステータス:販売中(2021年5月現在)
容量:700ml
価格:約3000円
タイプ:ブレンデッドウイスキー
年数:12年
度数:40度
点数:82点
テイスティング的なコメント:香りはオレンジピール、黒鉛、麦、リンゴ。後からアルコール感。飲んだ当時(2021年2月)、寒かったこともあってか、手で温めないと香りが立たない。口にすると、華やかなオレンジ、ザラメ、ワクシー。後から麦感、わたあめ。ベタベタまで行かないが全体的に甘く感じる。加水すると甘さ、駄菓子感前面に出る。シリアル。余韻は喉の奥が焼け付く感じが長く続く。
ハイボールよりストレートの方が甘さ、オレンジを感じ、美味しいかも。あまり欠点はないが、強力な長所もなく、点が付けづらい。
飲んだ場所:自宅
家飲み用(ハイボール用)に購入した一本。購入してすぐに開栓、そしてもう空けてしまいました。何というか、可もなく、不可もないブレンデッドです。このくらいの価格に手を出せるのであれば、ニッカセッションを買った方が色々と楽しめるような気がします。参加のモチベーションが高くない飲み会のテーブル席でロックでダラダラ飲んでいるには程よいウイスキー。(飲み会に失礼なのかウイスキーに失礼なのかは微妙ですが)
味や風味をそれぞれコメント書いてみても、特に悪いと思わず、合わさったらこういう感じだよねってところで、特に問題(欠点)があるわけでもなく、ただ、全体的に主張がそこそこなので、あまり考え事せずダラダラ飲むのに良いというような印象。家にあったらまあ飲むけど、外に出て頼むかというとまた微妙という、そんな位置づけです。
まあ、そういう意味で中々安定感はあるんですが、唯一、ボトル(の底面)は安定感を欠いておりまして、家にあると何時転ばせてしまうか不安になってそこそこ飲んでしまうという、不思議なウイスキーではありました。コメントにもある通り、点を付けづらいボトルです。ブレンデッドでストレートの方が美味しいかも、というのは割と珍しいので、ウイスキーはなんにせよストレートという方は持っていてもいいかもしれません。
このボトルは並行輸入品ですが、正規取り扱いは宝酒造で、同社サイトの説明には、「30種類以上のモルトを45%以上ブレンドした」とありますので、中々凝った製品なのかもしれません。1999年刊行の土屋守氏の「ブレンデッドスコッチ大全」にも同様の記述があるので、今でも本当にこの通りなのかは怪しいような気もします。なお、同書籍ではキーモルトはクラガンモア、ベンリネスとあります。コメントにも書いた何とも言えない感じに意外と合っているような気がします。
そして、今、自分の過去のレビュー振り返ってみるとマルスの火星が82点になってますね。これよりは美味しかったと思うので、限りなく83点に近い82点ということにしておきます。