作成日:2018/10/24
メーカ:メルシャン
地域:日本、軽井沢蒸留所
ステータス:(定番品ではないので明記せず)
容量:250ml
価格:6500円
タイプ:シングルモルト、シングルカスク、カスクストレングス
年数:17年
度数:61.3度
点数:90点
テイスティング的なコメント:香りは強いアルコールのアタック、その奥から木香、メープル、ドライフルーツ。味もアルコールの強烈なアタックと、シェリー樽のニュアンス、甘味。若干の硫黄、ただしえぐみは感じにくい。マッカランにも通じる、喉にヒリヒリ来る感じ、樽の焦げ臭い感じ。余韻はそれなり。熟成しつつも力強いイメージ。点数は味よりも香りに対しての意味合いが強い。
飲んだ場所:自宅、バーなど
第2弾は美味しい軽井沢です。あ、前回も単純に私の点が低かっただけでした。サイトのタイトル通り「記憶」で済ませてしまっていますが、こちらは手元に現物が残っているのでテイスティングしてみています。このボトルは、軽井沢蒸留所(というかその跡地)がまだ営業中の時に売店で売られていた蒸留所限定ボトルです。買った時期は閉鎖の2か月前とかで、すでにいろんな方の買い占め(?)があったようで、ルージュカスク等は無くなっておりました。それでも、70年代や60年代のボトルがあったので、今になってみればとりあえず買っておけばよかったと思いますが、その時に選んで買ったものの一つです。
前の軽井沢のレビューにも書きましたが、「軽井沢は色で選べ」が身上の私が、いい感じと思って買ったアイテムでしたが、果たして当たりでした。コメントは上に書き、点数も90点にしていますが、人によっては樽のえぐみを感じ、美味しくないと感じると思います。開栓して1年以上たっていますが、いまだにアルコール感が強い。加えて言うと、これを飲むときは、「よし軽井沢だ、飲むぞ!」という気合が入った状態で、美味しいことを期待して、ついでに言えば3杯目以降に飲むと思いますが、そのころにはいい塩梅でしょうが、素面の状態でこれを飲んだら結構きついのでは。ウイスキーの点数をつけるのが難しい理由の一つに、この「何杯目に飲んだら」問題があります。そのうち何かしらレビューを書くと思いますが、例えば、ブラックアダーというボトラーのウイスキーはとにかく癖が強く、3杯目、4杯目あたりで飲むと美味しく感じるのに、1杯目に飲むとあれ?ってなってしまう。じゃあ、これが何点なのかと言ったら難しい。世間のレビューはおそらく条件を出来るだけ合わせてテイスティングしているのでしょうが、順番の問題はどうしても外せないなあ、と今も悩んでいます。
軽井沢はシングルカスクが外国人に受けてから日本でも人気が出た銘柄ですが、定番品(12年、17年)のニュアンスから察するに、あまり特徴のないウイスキーだったのであろうと思われます。17年とか、12年はなんというか締まりがないといえばいいのか、主張が弱くて、だらけたイメージなのですが、シングルカスクになると、短熟でもシェリー樽の影響が強く出てきて、バシッとしたものが出てくる。でもこれは本当に樽の味が出ているのではないかと思います。そういう意味では「樽を味わうウイスキー」なのかもしれません。また、いい樽を結構持っていたのではないかと思います。そのうち軽井沢カスクとかそんなん出てくるんですかね、もしかして。
ちなみに、これは「ごちそう」かそうでないかでいえば「ごちそう」の部類です。感覚も含めてアルコールが強いので、なかなか続けて飲もうとは思わないでしょう。
あと、当時この蒸留所限定の250mlボトルを買っていて思ったのが、「蓋がもろくて壊れそう」だったのですが、見た目に反して結構丈夫でした。